Longhornだったもの

これは何年前まで遡って話さなきゃいけないんだろうかな。
まずは.NETの話からか。
次に出るWindowsは.NETで動くから、新しいソフトは全部.NETで作ることになるはずだった。
通称Longhornと呼ばれていた時点で、それを想定して準備は開始していた。
その一つとして、テキストエディタぎょえを.NETで作ったりしたわけだ。
正式版のLonghornにはどんな拡張がなされるかはわからないけれども、
その機能のサブセットとして出されてきた現在の.NETだけでは、
テキストエディタ作成には不十分なので、裏技的に一部Win32を織り交ぜて作成する。
正式版で裏技ナシのテキストエディタを作れるようになると期待していたからな。
ただ、その.NETとWin32を混ぜたテキストエディタは、現行Windowsでは動作が遅すぎた。
今、自分で使うソフトとして作っていたわけだから、結局Win32のDelphiに移植してしまった。
その後、Longhornの開発が遅れに遅れ、ようやく正式名称Vistaで出てきたわけだが、
どうも、Longhornと呼ばれていた時代の約束とは全く違う物になりそうな感じなのだ。
そしてつい先日から、Vistaは一般向けのベータテストを開始した。
http://www.microsoft.com/japan/windowsvista/default.aspx
誰でもダウンロードして試しに使ってみることができ、バグ報告で協力しろというもの。



あたしゃ2年前、このWindowsで動作させることを想定して何か作っていた。
だから、ようやくベータ版が出た今、それを試してみるのは当たり前のはず。
しかしこれをやってみようという気が全然しない。
そりゃこれ、LonghornよりもXPに近いOSだから、.NETの動作確認にはならないもん。
それに、OSだけあってもしょうがないんだよ。Vista向けの開発ツールがないとな。
Win32使用せずにテキストエディタ作れるかが知りたいんだから、
たとえばVisual Studioでヘルプにいろんな事が追加されているかとかそういう事ね。

Vista向けではなく.NETで動くLonghorn向けにまたテキストエディタを作るため、
今は.NETにはないが、今後追加してもらわなきゃいけない機能はたくさんある。
例えば、この文字を入力できる位置に表示されて点滅するキャレットの表示。
コレが出来ないせいで、描画はWin32呼びまくりでパフォーマンスが最低だ。
まずはコレが出来なきゃ、.NETはずっとVBユーザーのためのオモチャでいるしかない。
それから、ファイル選択ダイアログに、文字コード選択を付加することが出来ない。
これはリソースからしてWin32形式のものを用意してやってるわけで、
ダイアログの呼び出し関係APIは全く新しいものに変えてもらわないとダメ。
あと、スクロールバーも制御出来なきゃいけないが、これもWin32でやってる。
それに、重要なのはフォントによって変化する文字幅で、
.NETで用意された関数では正確に計ることが出来ず、やっぱりWin32でやるので激遅。
文字入力するからIMEの制御も必要だが、これもWin32でないと出来ない。
クリップボード履歴を付けるのもWin32でやるし、JScript.NET制御がオブソリートになったので、
スクリプトエンジンの制御もWin32でやることになるはず。

今必要なのは、Vistaのベータ版ではなく、将来上記を解決できるかどうかの指針だ。
新しもの好きでVistaを落としてみたい興味は十分あるけど、余って使える機械がないし。
でも64bit版を自宅のPCで動かして見たい興味はあるんだがな。
現行アプリが動かないほど互換性がない製品では売らないだろうから、
非.NETアプリの動作確認する意味もないし、.NETはもっと先まで進んでくれるまで使えないし、
よーするに、バグ報告に協力するわけでもないあたしにゃ関係ないってことかな。

Vistaなんぞ出してお茶を濁さず、その戦力全部投入してLonghornだせよと。
裏切られたものの本音。

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