EmEditor Free版について

EmEditorはFree版の配布をやめて、Share版とパッケージ版になって久しいが、
このたび、また新しいFree版を提供した。
http://www.emeditor.com/jp/download.htm
コレが出たことで、存在意義を失うテキストエディタは多数あるだろう。

かつてのFreeの時代にはわりと使っていたのだが、エディタの世界はその後大きく変化して、
良い道具だからと言って更新の止まったものを使い続けるのはデメリットとなった。
タブのものを使いたかったり、文字コード関連の問題があったりで、
結果的に今は自分でテキストエディタを作ったりしてるけど、やめたいと常に思ってる。
これまで、作者と趣味の合う人だけが真魚を使うべきと思っていたわけだが、
これからは、趣味の合う人にすらEmEditor Free版を勧めたい。
真魚は、作者の趣味を満たすテキストエディタが存在しないから作ってきたわけで、
EmEditorは作者の趣味を完全に満たすようだから、もう真魚に存在意義はないようだ。
おそらくこれからもチビチビと真魚を作っていくけど、それは自己満足にすぎない。

テキストエディタは、素人が趣味で作ったものだなんて使うべきじゃないと思う。
作った本人なら中身にまで精通してるわけだし、自作のメリットは多分にある。
でも、他人が使うなら自己満足的なフリーのテキストエディタをあえて使う必要はない。
これ、パソコンの自作にも通じるところがあるわけだよ。
メーカー製だと満足できない場合だけ自作すべきで、
同じものをあえて自作しても高くつくし保証はないしで自己満足になるだけだ。
そんな自己満足のパソコンを、本人以外が使うメリットなんてないでしょうが。
これまで、UNIX風の操作なヤツはダメ、内部がSJISのはダメ、タブなしはだめ、
折り返しで問題が出るのもダメ、色分けしてないのもダメ、とかわがまま言ってきたけど、
そーいうわがままを全部EmEditorは満たしているし、プロが作った無料版なわけで、
あたしと似たようなわがままを抱えている人は間違いなくEmEditorを使うべきだろう。

問題はあたしがEmEditorを使った場合だけだ。
あたしゃずっと真魚をいつでもいじれる状態で自分で使ってきたわけだから、
なにか不満が生じればその都度、真魚をいじって改善できるという立場にいたわけだ。
高性能だが自分で改造できないエディタより、低性能でも自分で改造できるエディタがいい。
そんなわけで、自己満足の真魚はこれからも改造しつつ公開していくだろうが、
もう他の誰にもこんな素人の作ったオモチャは勧められないな。

そうなると、趣味でもっと偏った路線へ方向性を変えることもアリかな。

たぶん関連のある記事:

コメントは終了しています。