DelphiがJaneを潰した
かつて、Delphiの無料版というのが存在し、簡単にパソコンソフトを作ることが出来た。
競合するVisualBasicが無料版じゃなかった気がするし、ランタイムが必要だった。
無料版Delphiがすごく流行った時期というのがあって、無料ソフトもいっぱい作られた。
うちも当時は、パソコン系の雑誌からしょっちゅう掲載依頼が来てたね。
その頃に2ch専用ブラウザもたくさん作られたわけだ。
んで、その肝心要のDelphiが、無料版をアップデートしてくれない。
そうしてるうちに身売りを繰り返し、有料版は毎年何万円もお布施を要求してきた。
Delphiが無料だからこそ2chブラウザも無料で出すことが出来たわけだよ。
しかもオープンソース化して、誰でも改変して引き継げるよって事も出来たわけだ。
ところがそのソースを引き継いで、無料版Delphiで作ると古いOS用になっちゃう。
無料版Delphiで作られたソフトは基本的にWindows98Meまでの16ビットOS向けだ。
32ビットの2KやXPでも動くけど、いろいろごまかして無理矢理で動かしてる。
ちゃんと32ビット向け、もしくは64ビット向けソフトを作るなら有料版Delphiが必要だ。
と、こういう流れがあったせいで、2chブラウザは淘汰されたんじゃないかな。
表向きはライセンス問題があり、それを停止しているせいで新規参入できない。
が、裏で無理矢理やると言うこともDelphiが無料なら匿名で誰でも出来ていたはずだ。
今は有料Delphiを持ってる誰かがリスクを負って裏でやるしかなく、最悪の状態だ。
あたしは2chブラウザと言えば、Doeが気に入ってたというのが一番古い記憶だ。
DoeってのはJaneViewで、Doe版とDoeじゃない版と両方があったはず。
いろんなブラウザの中で、Viewを選び、その中のDoeがお気に入りだった。
で、そう言う古いのが一網打尽にされ、仕方なくJaneStyleに移行。
そしてつい最近、JaneXenoを使うようになった。
良好なので、もうStyleに戻る気はない。
その、もう戻る気はないStyleも更新してないので、ユーザーが工夫する必要がある。
ちゃんと更新していれば、不具合があるから直してくれと直訴できる。
しかし現状では、ユーザーが誰かパッチを作って無理矢理直しているようだ。
これが最も多くの人が使っている専用ブラウザらしいじゃないか。
しかしこれから使う人は、まずパッチを当てないと使えない。
その当てるべきパッチに、広告をカットするための改変も含まれている。
すなわちStyleは不具合があって使えないか、不具合も広告もないかの2択になる。
言い換えれば、Styleを使ってる人は誰も広告を表示してない事になる。
広告が出てるStyleは、不具合があるバージョンだ。
これ、スポンサー的には面白くないわけで、現状の5chは自滅に向かっている。
一般ブラウザで閲覧するのは不便すぎ、5ch自体が見るに値しない。
しかし専用ブラウザでは広告が出ないバージョンでしか閲覧できない。
5chに広告を出すということ自体が愚かだ。
うん、そう、だから潰れて欲しい。
そしてどこか、専用ブラウザが自由に作れる場所に大移民が起きて欲しい。
scでもおーぷんでもいいじゃん。
でもとにかく、本体が派手に潰れてくれないと、人は人の多いところに集まるんだよな。