楽して得する理論は過大評価されがち

筋トレを一時間以上やるとコルチゾールが出て逆に筋肉に悪いって話が信じられている。
じゃ最大で一時間しかやらなくて良いから、筋トレを始めようという人のハードルは下がる。
同様に、毎日やっちゃダメだから休めって言われる方が、毎日じゃなくて良いんだと安心する。
もし毎日何時間もやらなきゃ成果が得られないって言われたら、始める前に脱落してしまう。
脱落しないような情報を受け取った人だけが、筋トレの世界に入門する。
つまり入門したばっかりの人はみな、一時間以内、筋肉痛の日は休みって信じてると思う。
たしかに筋トレのやり過ぎは存在するだろうけど、損益分岐点は個人差があるはず。
一時間ぐらいでやめるのがちょうどいい人もいれば、一日中やってられる人もいる。
これをあえて一時間だよって決め打ちするのは本当は間違いだけど、入門者を増やす効果がある。
しかしもっと短くして10分だと、始める人は多くても成果が出る人が少なくて廃れる。
成果が出てなおかつ短時間でバランスを取った数字が一時間だったのかも知れない。
あたしは体力がなくて30分しか出来てないので、この論争を語る土俵にも達してないが。
これと同様に、ダイエットの方でもハードルの低いやり方を信じた人だけが入門してくる。
ちょっと詳しい人だと、流行するダイエットほど嘘ばっかりだと感じてるはずだ。
別に嘘だけどハードルは下げてるし、誰かが効果を感じたものしか流行らないから良いのかなと。
まともなダイエットはハードルが高くて、いきなり実践出来る人はいないわけじゃん。
筋トレもまともなやり方はハードルが高いから、信じられてるやり方は嘘だらけかもしれない。

あたしはむしろ自分へのハードルを下げるために、わざと嘘にも乗っかりたくなる方かもな。
現在、積極的に乗っかろうとしてる嘘は「ちゃんと食べた方が痩せる」って理論だ。
ま、そんなこともなくはないけど、誰でも該当するって訳にはいかない。
何年も朝飯食ってなかったあたしが、先月から毎日しかも腹一杯食い始めた。
朝飯抜いてたせいで落ちてた代謝が食うことでアップして、朝飯のカロリーをチャラにして欲しい。
「ちゃんと食べた方が痩せる」が実在して欲しいと願って食ってるけど、まぁ、そりゃ無理だろ。
体重計に乗る習慣がなかったのに、不安になって最近はわりと確認してる。
自分にとって本当であって欲しい理論を応援しがちになる。
公平に理屈だけで判断出来なくなる。
けどそこには必ず「楽して得する」が絡んでるなと、自分でも気付いてるわけだ。
ハードルを下げるために、筋トレもダイエットも楽して得する理論であふれている。
楽して得したいので反論はシャットアウトしたくなる。
人間の本能のようなものが、楽して得する方だけ信じたがるから、嘘情報が蔓延してしまう。
いや良いんだよ、嘘情報が蔓延することでハードルは下がるからな。
どの嘘でも良いから、自分に出来そうなやつに乗っかってみた方が、何もしないよりマシだろう。
でもあたしが乗っかったやつはなんせ「逆に食え」だから、逆をやらせる嘘は良くないかも知れない。
筋トレで言えば、逆にサボった方が筋肉つくって言ってるようなもんだ。

一応しばらく朝食を続けたいのよ。
筋トレしたあとの朝食だから、それが筋肉に良い説にも乗っかりたい。
そう言うタイミングでの糖質摂取は太らない説にも乗っかりたい。
そして一番怪しいけど乗っかりたい説が、朝飯を食うと代謝が上がる説だよね。
食った方が筋肉ついて、なおかつ食った方が痩せたら夢がある。
今は夢を見てるところ。
夢に不安があるから体重計にも乗るんだが。

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