428でシブヤと読む
あたしはゲームにあまりストーリーを求めてないので、ストーリーを楽しむべきサウンドノベルは興味がない。
ただ、WiiでもPSPでも出てる428というゲームに関しては、ファミ通でやたらと点数が高いので、
誰が遊んでも丸っきりのハズレと言う事はないだろうと思い、PSP版で遊んでみた。
動いたり鳴ったりという部分は予想外に少なく、静止画を見ながら小説を読むだけが大半だった。
ロープレとかやっててもストーリーに興味がないあたしは、
ムービーならまだしも長文を読まされるだけのストーリー部分は読まずに連打するクセがついているのだが、
その、多くのゲームで飛ばしてる部分を楽しむようなジャンルなので、我慢して読む事にした。
やたらと、「呟く」「掠れる」「項垂れる」が出てきて、どれも自分では使わない言葉なので気になった。
書いた人の文章のクセなのか、それともこのジャンルでは頻出なのに個人的に読まないだけだろうか。
どの辺がゲームになってるかというと、小説の途中でちゃんと選択肢が出る点がゲームだ。
このゲームには最大時5人の主人公が登場し、同時進行で5人分の小説を読む事になるのだが、
ある主人公の間違った選択は、別の主人公をゲームオーバーにする。
たとえばチンピラに正しい道を教えるか逆の道を教えるかの選択は、
そのどっちを選んでもチンピラに暴行されるような災難があるわけでもなく、何も起らないように見えて、
実は別の主人公の話で借金取りにつかまるかどうかを決定している。
そのチンピラが借金取りで別の主人公をゲームオーバーにするなんて、選択の時点では想像できない。
逆に、まずゲームオーバーになってみて、それを回避するための方法を別の話で探すのが面白いわけだ。
面白いと言ってもそれはあたしの場合はかなりの後半部分になってからで、
序盤はやはり興味のない小説をダラダラ読まされている感じで、途中で眠くなったりし、
その度に中断してたから、なかなか先に進まなかった。
惰性でポンポンとボタン押してしまい、読んでないことに気がついて戻すことも多々あった。
特に、最初から出てくる刑事の話は、最初から本筋に絡んでるので読みやすいのだが、
後から重要人物だと気がつくバイト試供品配りの話とか、最後まで部外者だったライターの話とか、
もちろん最終的には全てあってこそ成立するんだけど、序盤では読みたくない話ばっかりだった。
全然ハマれなかったので、少しやっては放置し、また思い出してちょっとやってってしてたら、
そのうちにWiiを買ったからさらにPSPを放置し、かなりゆっくりなペースで遊んだ。
428に夢中じゃなかったからこそWiiが欲しいなんて考える余裕につながったわけで、
どっぷりはまってたらWiiどころじゃなかった。
まぁまぁ面白いんだろうし、こういうタイプのゲームはやったことがなかったので、これはこれでありだけど、
さすがにこれを機に別のサウンドノベル系にも手を出そうとは思わないな。
普通にクリアした後、攻略サイトを見てエンディングを調節したが、それでもまだ完結した感がなかった。
さらに、攻略サイトに従って隠しストーリーを三本出現させたのだが、
なんせそれらの隠しストーリーには選択肢がなく、ゲームではなく完全に小説だし、
全く興味を持てない話だったので連打で飛ばしまくり、ほとんど読んでいない。
こんな人がやるべきゲームじゃないんだが、こんな人でもまぁまぁ面白いくらいだから、
ロープレでストーリーを飛ばさないタイプの人なら、レベル上げしなくて良いからロープレより面白いかもね。