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2010年 9月 24日 のアーカイブ

SEEDに最後まで感性が合わなかったので、デステニーは総集編をざっと見たが、やっぱりだめだこりゃ。
話がおかしすぎて嘘くさすぎて全然ついていけない。

「なぜそれがわからない」っていろんなキャラに言わせてるんだが、あたしはこんな小さなセリフが気になって、
普段そんなこというかなぁとか、これを作った人は普段しょっちゅう言うのかなぁとか想像してしまう。
「なぜ」って、わからない人にわからない理由を聞いて解決するわけないんだけど、
それでも聞くシーンが何度もあると、その度に気になってるから、出てくるたびにおかしいと感じる。
この場合「なぜ」はレトリックで、わからない人などいないくらい当たり前のことだって言いたいはず。
これはこうだろ、これは正解だからおまえは従えと直接言えば良いんだけど、
デュランダル議長が最後の方に「私は真実を言ってる」などと直接表現した所があって、
それだと暴走した独裁色が強く、各キャラにレトリックも使わせずにストレートには言わせられない感じだ。
つまりこの話は、元々各キャラともデュランダル議長クラスの独善主義だが、
ぶつかり合うときにストレートに表現しちゃうと視聴者に共感してもらえないから、
どうにかして全ての登場人物が正しそうに表現し、共感を得たキャラ同士が戦うっていう狙いなんだよ。
それで良い人は良いかもしれないが、あたしは全員無理矢理な思想に思え、誰にも共感出来なかった。
嘘同士の戦い、共感出来ないキャラに強すぎる力を与えて、力と共に押しつけたような思想、
子供騙しと言ってしまえばそれまでだが、いくらフィクションでももう少し自然にやって欲しい。
「おまえは何と戦ってるか本当にわかってるのか」って言ってる方がわかってるつもりのセリフとか、
キャラがみんな、自分だけなんでもわかってて敵は何もわかってない時の良い様だから、
あたしは気になって共感出来なくなってるだけで、気にならない人は全員に共感するんだろう。
共感するキャラ同士がどこかですれ違って戦わなきゃいけなくなる事が面白いんだろうよ。
それを狙ってるんだろうとなんとなくわかるんだけど、あたしは何かあるたびに嘘くささを感じてダメだった。
誰かが戦闘中でも相手に講釈たれると、黙って聞いたり反論したりで戦闘が止まるのも不自然で最悪。
喋りながらでもとりあえず動かないと死んじゃうという緊張感を犠牲にしてまで、
そこまでしてキャラに何か喋らせたがるってのが、あたしは逆に拒絶反応してしまった。

たぶん一番正しいのはラクスクラインと言う事になるんだろうが、登場時と比べてキャラ変わりすぎ。
親衛隊が付く事が不自然だとさえ思える。
そのラクスに一番近いキラは人類最強で、フリーダムは最強のモビルスーツなので、本当に一騎当千で、
どんな状況もごり押しし、ラクスの思想を戦争で正当化してきた。
まさに武力による戦争の根絶であり、勧善懲悪でない話に勧善懲悪できる力を持ち込んじゃダメだと思う。
だから子供騙しに感じるのかも知れん。
結局一番強いやつが一番の抑止力となって、だから戦争するなよって言ってるだけだ。
核がもっと強力だったら、プラントを全滅させて戦争やめようって事になっただろうし、
レクイエムが強力だったらオーブを焼き払って戦争やめようだったし、
どっちも力で阻止したフリーダムが戦争やめようってのも、別にそんなに他とは違ってないわけで、
アスランやシンの心の変化見たいなのも共感出来るほど筋が通っていない。
単に、死んで欲しくない連中が死なずに友達になれて良かったねってだけだ。
それも、共感してた人から見て死んで欲しくないってだけで、あたしには全然面白くなかった。

総集編でもこんなに文句を抱えるほどクソ面白くなかった。
ダブルゼータの方がよっぽど子供騙しなのに面白かったし、ターンエーは格好悪いのに楽しめた。
0083やSEEDは嫌いな部分が嫌いすぎて、楽しめる部分も楽しめなくなったかな。
造形としてはセイバーあたりが気に入ったが、キット買いたいほどじゃない。
今頃になってターンエーのマヒローがキットで欲しいくらい気になっている。