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2010年 9月 30日 のアーカイブ

近年のB級グルメ流行に伴い、黒石市では焼きそばを大々的にプッシュしている。
あたしの住んでるところは黒石市と弘前市の間の農村なので、
黒石市の文化と弘前市の文化の両方の影響を受けていて、焼きそば事情もその一つだ。
今はどうか知らないが、子供の頃は小学校とか海洋センターとかに、
子供をターゲットにした移動販売のワゴン車が、50円や100円の焼きそばを売りに来ていた。
いくら小分けにしてるとは言え、子供が気軽に焼きそばを買う文化って珍しいはずだ。
売る方だってたかが子供の持ってる小遣い目当てで、焼きそばで儲けようなんてよく思うよな。
それでも勝算があってワゴン車で売りに来るんだから、よっぽどコストパフォーマンスが良いんだろう。
あたしがいる辺りは焼きそばと言えばこのワゴン車だったが、
黒石市では店舗で50円とか100円の焼きそばを、子供達が小遣いで買って食べるらしく、
おそらく東京の方では小学生がもんじゃ焼きみたいなのを食ってると思うが、
こっちにはそういうのがないので、小腹が減ったときに熱々のおやつと言えば焼きそばって事になる。
そういう事情もあって、焼きそばは子供の頃からみんな大好きにならざるを得ない。

あとこれはみんなじゃないかも知れないが、親戚が集まると寿司とかじゃなく焼きそばを注文する。
普通に10人前とかを食堂に注文して出前して貰う。
食堂が焼きそばの出前をしてないわけがないし、焼きそばこそ食堂の主力商品だ。
まぁ汁がないから出前するにも好都合だろうし。
食堂に直接食べに行っても、焼きそばをおみやげで買ってきたりする。
メニューにラーメンと焼きそばとおにぎりのセットがあり、炭水化物ばっかりだと笑われるのだが、
地元は必ずこのセットを食べてるし、焼きそばだけ食べるよりラーメンの汁があった方が良いし、
せっかく来たのにラーメンだけ食べて焼きそばを食べないって気になれないしで、かなりベストチョイスだ。

子供のおやつとしてもメジャーで、大人も親戚が集まると食べるくらいだから、
確かに、よその地域よりも身近に焼きそばがあると言う事で、黒石市は焼きそばをプッシュして当然だ。
そこまでは良いんだが、最近、黒石焼きそばというネーミングでスーパーで売られている、
太くて平たい生麺がマズくて大変残念に思う。
確かに黒石風だと太くて平たいやつであってるんだが、太い分だけしっかり麺の味がするので、
おいしいやつとおいしくないやつははっきり分かれてしまって、スーパーで売ってるやつはまずい。
地元の製麺はラーメンもクソまずくて、スーパーではあえて他県産の麺を選んで買っている。
黒石市が本気で黒石焼きそばをプッシュするなら、他県の人がおみやげに買うようなやつは、
地元の製麺を使わずあえて他県にオーダーしないと、黒石焼きそばはマズいと思われることになるだろう。
まぁ、出来るわけがない話だが。

一時期、つゆ焼きそばという、焼きそばにだし汁をかけた黒石市の名物がテレビで流行ったが、
芸能人達の感想は「これ好きな人は好きだろうね、わかる」って、自分が好きとは言わないんだよね。
それマズいって事だよね。
いや、確実にまずいんだよ、テレビが入手出来るようなおみやげ用の麺は激マズだ。
いっそのこと、麺はマルちゃんでも日清でも良いから普通のを使って、つゆだけかけてレポートして欲しい。
とにかく地元の製麺はマズい。

ちなみにマズいのは黄色い麺だけで、そばは地元もなかなかおいしい。