速筋と遅筋

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加圧トレーニングでググると二番目に出てくる「カーツ」公式サイトに掲載されている、
左腕だけ加圧して左右同じ負荷のトレーニングをしたという実験結果が、
あたしの頭の中にある加圧トレーニングの理論とはうまく両立できず、
だいぶ考えて、一応整理することが出来た。

そもそもこの実験は、左腕を加圧しているため通常より軽い負荷でやっていて、
右腕は加圧もしてないくせに左腕と同じ軽い負荷でやるんだから、結果ありきの卑怯な実験ではある。
その卑怯な部分を大目に見て上げようとしたから混乱しただけであって、
まぁ要するに、不思議な実験結果だけ書くから信じられないが、タネがわかれば一安心って感じだ。

だって、加圧トレーニングの売りは成長ホルモンな訳だが、成長ホルモンは脳から出るんだもん。
加圧して鍛えた左腕から成長ホルモンが出るわけではない。
脳から出た成長ホルモンは、血流と共に全身を巡るのであって、鍛えた左腕だけに送られる訳ではない。
しかもその分泌ピークは加圧トレーニングをした15分後だから、もう左腕はリラックスしているのだ。
左右共に同じ運動をし、同じくらい筋繊維破壊をし、同じ成長ホルモンを貰い、
どうして実験結果のように左腕だけ筋力アップするというのか。
このままじゃ、成長ホルモンと筋力アップは全く関係なしになってしまうじゃないか。

で、答えは、右腕は遅筋を鍛え、左腕は速筋を鍛えたから、左腕しか太くならなかったという事だ。
軽い運動の時に使う遅筋は鍛えても太くならない。
この実験結果は、加圧すると軽い運動でも速筋を鍛えられるよと言うことを示しているのだ。
マトモに高負荷で右腕を鍛えた場合と比べた実験ではないので、こけおどしにしかならない。

理論を証明するためではなく、こけおどしで実際よりよく見せるための実験結果を載せてみたりして、
加圧トレーニングは疑わしいことこの上ないのだ。
加圧トレーニングはアヤシイが、加圧トレーニングが嘘なら応用したスロートレーニングも嘘になるわけで、
スロトレが成立してるんだから、アヤシイ加圧トレーニングも嘘ではないのだろう。
スロトレがあるからようやく加圧も信じられるが、スロトレがなかったら卑怯すぎて信じられなかったぞ。

速筋と遅筋に分けて考えるという事は理解した。
次に、酸素を使って脂肪を燃やす遅筋は鍛えず、糖を使って乳酸を出す速筋を鍛えた場合、
本当に基礎代謝は上がるのか。
加圧トレーニングの特徴は速筋を鍛えることだが、速筋は強い負荷でないと活躍してないようで、
普段は遅筋しか活躍していないなら、基礎代謝も遅筋によるものな気がする。
まぁ、ダイエット目的ではないので、この疑問は解決しなくても良いけど。

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