バレちゃいけない恥ずかしい趣味

例えば昔ながらの相撲取りは、筋トレではなく相撲の稽古で筋肉を付けていたわけだ。
そこへジムで筋肉を付けた新人が入ってきたら、先輩はその筋肉を批判するだろう。
それは相撲に必要な筋肉じゃないとか、筋肉があっても勝てなきゃ意味がないとか言うわけだ。
いやいや、ジムで鍛えた筋肉の他に相撲で使う筋肉もこれから鍛えればいいわけじゃん。
相撲で鍛えて相撲が強くなれば良いのであって、ジムで鍛えた分にまでケチを付けるのは筋違いだ。
しかし特に日本ではあらゆるスポーツで、筋トレはやるべきでない派が幅をきかせている。
こじるりも、格闘技で付けた筋肉はよくて、筋トレでつけた筋肉は意味がないと言っている。
そしてあたしもやはり日本文化に染まってるので、筋トレするのは恥だと言う気持ちを持っている。
筋トレしてないにもかかわらずたくましい男ならカッコいい。
けど同じ体を筋トレで作った場合はかっこ悪いし恥ずかしいので、筋トレしてるって公言したくない。
いつかマッチョになっても、スポーツで鍛えただけだよって嘘ついてかっこつけたい。
筋トレは隠れてするもので、大っぴらにやってたらそりゃバカにされるよ、こじるりとかにな。
以前街で大胸筋の発達したチビを見かけたとき、恥ずかしくてこうはなるまいと決意した。
つまりあたし自身も、筋トレしてる人に対し日本人的な感情を強く抱く、こじるり側の人間だ。
だから今後も、筋トレは継続したいけどやってるってバレたくはない。
マッチョにならない筋トレで、自分しかわからない部位をこっそり鍛えるのが理想。
そう言う発想だから、世間とは逆に胸とか力こぶとかの発達に興味がないんだな。

玄人から見てではなく、素人からみて「こいつ筋トレしてそう」って部位はどこなのか。
ってなると腕、胸、腹だよね。
腹はいくら鍛えてもどうせ脂肪に埋もれるし、そもそも脱がないから大丈夫。
とにかく胸と腕で、素人は筋肉を判断すると思うんだ。
それ以外の筋肉を鍛えたい。
背中と三角筋って、いくら鍛えてもスタイルが良いと思われるだけで筋肉だとバレない。
脚はいくら太くしてもデブだと思われるだけで、筋肉だとバレない。
じゃぁ全身でとにかく腕トレしないこと、プレス系をやり過ぎないことだけ気をつければ良い。
まだ一般人以下の筋肉量だが、今後ずっと続ける気ならいつか一般人を超えることもある。
その超え方として、超えて良い部位は胸と腕以外ですよと。
肩と背中は筋肉じゃなく骨格がいいと思われるし、脚は太ってると思われるから大丈夫。
「胸腕がんばるな肩背中がんばれ脚そこそこ」が恥ずかしくない。
逆に胸や腕を鍛えると無駄に興味を持たれて見かけ倒しだと罵倒されるだろう。
見かけだおさない、見た目を良くしない、誰にも勝たない筋トレを静かに目指したい。
筋トレは恥ずかしい行為だ。
恥ずかしくない人がうらやましい。

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