ゴムを伸ばす練習は世界一役に立たない

初動負荷と終動負荷って言う考え方があって、日本ではほぼイチローの話になっている。
スポーツ選手は使える筋肉で、筋トレは使えない筋肉だって言う話と密接につながっている。
筋トレだけしても野球は上手にならないので、野球の練習が最優先なのは当然だ。
その野球の練習にプラスしてやるなら、終動負荷じゃなく初動負荷がいいよって事になってる。
その理屈があってるかどうかはわからん。
けどその巻き添えというか、逆説的に終動負荷は筋肥大するって言う説明がどんどん出てくる。
あたしは終動負荷のことを知りたくてググってるんだが、終動負荷の単体の説明は見つけにくい。
初動負荷を褒め称えるために悪者として終動負荷を登場させる物語ばかりヒットする。
終動負荷を無意味なモブとして扱う例はなく、初動負荷のライバルで強キャラとして扱う。
初動負荷の良いところを挙げるために、終動負荷を比較に使うしかない。
初動負荷は筋肥大が目的ではないって説明することで、終動負荷は筋肥大に有効だと言うしかない。
おそらく初動負荷は過大評価されて、誰でもイチローになれるトレーニングだと思われてる。
その過大評価の分だけ、終動負荷は筋肥大にどれほど有効なのかも過大評価されている。
使える使えないの話を信じてる人ほど、そりゃ筋トレしたら筋肉は増えて当たり前だと思ってる。
筋トレしたからって普通は筋肥大しないから、すぐやめる人の方が圧倒的に多いんだが。
けど筋トレは当然のように筋肥大するから、なるべく無駄な筋肉を付けたくないと言う話になる。
その理論に乗っかると、終動負荷の筋トレはたとえ望まずとも無駄な筋肥大が起こるはずだよ。
こんなに筋肥大してしまうならスポーツ選手は避けた方が良いね、ってのが終動負荷の特徴だ。

いやあくまでこれは初動負荷の物語に悪役で登場する終動負荷だから、誇張はされてるんだよ。
けど誇張されてると知りつつも、あまりにも堂々と筋肥大して当然という扱いがされている。
んでここでもまた定義がこんがらがって、何を終動と呼んでるかもおかしいことになってる。
最初は筋トレ全般と比較した初動負荷の話をしていたはずなんだよ。
ところが筋トレにも初動と言う要素はあるから、その要素を取り除いた終動のみを悪者にしたい。
そうなると、初動が全然弱くて終動で最大の負荷がかかるチューブトレーニングがやり玉に挙がる。
ウェイトは終動ではない時点でもうおかしな話ではあるんだけどな。
結局、スポーツ選手が避けるべきトレーニングはチューブトレーニングだと言う結論になる。
そしてその理由は使えない無駄な筋肉がついてしまうからと言うことになる。
チューブトレーニングは、使えない無駄な筋肉を付けたい人に最も理想的だと導かれている。
見た目のために筋トレする人をディスる事で、最も見た目に貢献する種目も導き出している。
と言う話をしたくて結構無駄に長くなったが。

嘘か本当かはともかく、あたしは三角筋をチューブで鍛えている。
そして他の部位に比べて三角筋だけは期待以上に順調に成長している。
チューブの方が勝るならみんなチューブをやるはずなのに、みんなウェイトをやってる。
チューブなんかやってるのは素人と、ウェイトをやるスペースがない限定条件下だけだ。
すなわちそもそも筋肥大したい人からも終動負荷は重視されていない。
誰もやってないけどあたしには非常にあってるので、その理由を何かと調べたくはなる。
調べると、初動負荷を信じてる人がその理論を固めるために終動負荷を説明している。
そのストーリーによると、ウェイトよりチューブの方が筋肥大するって話になりがちだよねって事。
実際は誰もチューブ重視でやってないから嘘だろうなって。
そうなると初動負荷の代名詞になってるイチローも信憑性がどうなのかって事になる。
あいつ、勘違いで意味ないトレーニングしてたの?バカなの?って印象になっちゃうよな。
でもそれだってあたしにとってチューブがあってるのと同様、イチローに初動負荷があってるんだろ。
初動負荷が万人に及ぼす効果とイチローに及ぼす効果が同じとは限らないのよ。
そしてチューブが万人に及ぼす効果とあたしに及ぼす効果も同じとは限らないのよ。
自分に合ったやり方をしたら良いのであって、なんとか理論が全員に当てはまるわけじゃない。
本当はあたしにもチューブよりウェイトの方が効果的だろうという偏見がまだ根強くある。
だから今のところ三角筋しかチューブを使っていないが、その三角筋が最も強そうになってきてる。
他の種目もチューブに移行する事に今後なるかもしれないって事。
今は全然思い当たらないけど。

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