天下五目の必勝戦略
12月はみっちりと新垣武の死活だけを何度も何度も繰り返し読んだ。
そして、正解手順に関してはわりと暗記した。
完璧にではないが、それなりに暗記する程度までは繰り返した。
それでも、一日に40問くらいやるのが精一杯。
全227問をやるには1週間ぐらいかかってしまい、次の週にはうろ覚えになっている。
どうにかして、この本を一日で反復できるようになりたいし、そうしないと身につかないのだが、
こればっかりずっとやってたらもうしばらく死活はやりたくないってくらい飽きた。
で、死活に飽きたから、買いっぱなしでまだ読んでなかった天下五目の必勝戦略に手を付けた。
変なタイトルでわかりづらいが、五子局なら必勝パターンがあるよという本だった。
この本を読んで、六子局より五子局の方が上手に勝てそうだと思ったほど、納得の必勝パターンだ。
ともかく、白が打った方向と反対方向に打つ事で、見合いで必勝形が必ず作れるというもの。
天元に置石がある五子局だからこそ成立する技であり、六子局じゃうまく行くとは限らない。
必勝形は見合いで必ず作れるが、その後どう打つかが、なぜこの形が必勝形かの説明になっている。
星にしか打たずに模様を張って、打ち込みを待つという戦い方が詳しく説明してあるわけだが、
これは五子局にしか通用しない攻略法ではなく、互先で模様を張るときにも応用できそうだ。
たとえば三連星を打ってみたは良いけれど、その後どうするための三連星かわからないとか、
あと、星の両ガカリに関しては非常に詳しく、しかも繰り返し出てくるので、だいぶ理解が深まった。
しかしこの戦略が成立するには、その形から発生する死活や手筋に詳しくなる必要がある。
だいぶ詳しく書いてあるけれども、やはり本一冊で書ける限界もあるし、それ以上が要求される。
逆に言えば、死活や手筋に精通して初めてこの戦略が必勝パターンだと確信できるのであり、
自力では到達できない作戦を、書籍を通じて学んだところで、まだまだ穴だらけって状態になる。
ゆえに、この本にも、「基本的な死活」は常に反復練習しろと書いてある。
で、どこまでが「基本的な死活」かという、いつも悩まされる問題にぶち当たるわけだ。
この戦略が要する程度の死活を自分の物にするために、はたしてどこまでの練習が必要なのかと。
どうもプロが要求する「簡単」とか「基本的」はレベルが高すぎる。
やはり、基本をみっちりやってたんじゃ、才能のない人は戦略に到達する前に挫折しちゃうから、
基本をすっ飛ばしてどんどん戦略をやって、不足を感じたときに基本を練習すべきなのかも知れない。
まぁ、今は死活に飽きちゃってるから、死活以外の本の方が魅力的に思えるだけかも知れないが。