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基本死活 虎の巻にようやく一通り目を通し、すぐ二周目に突入した。
石田芳夫のいちばんわかりやすい実戦詰碁はもう繰り返しすぎて、暗記した手順を確認するだけだが、
それでも一時間近くかかっていて、もう飽きてはいるけどその時間短縮を目指している。
この二冊は、基本死活と実戦詰碁でタイトルが全然違っているのに、問題はかなりダブっている。
実戦詰碁の方には、初段・1級などと書いてあって、基本死活の方の簡単な問題とダブる。
すなわち、基本死活は簡単なレベルで初段から、難しい物はそれ以上を対象にしているんだな。
基本ってレベルに達するのも初段からって、ハードル高くてビックリするわ。
基本死活には、正解が万年コウになるものが掲載されているが、実戦詰碁には掲載されていない。
実戦詰碁を飽きるほどやっても、基本死活で出てくる万年コウをどう考えるかでつまずく。
単なるセキ生きと万年コウでは大差ないように思えたり、手を尽くしてもセキ以上の結果が見えなかったり。
あと、両コウを利用して生きる形というのも、基本死活にあって実戦死活にはない。
これは両コウになるまでの手順がちょっと長いだけで、考え方はあまり難しくなかった。
これで実戦詰碁の方がどの辺で初段レベルを判断してるかが見当ついた。
万年コウになるとか両コウになるとかいう問題が有段者向けって事になってるんだな。
で、そうなる形を巧みに避けて、ダメやハネを微調整して初段レベルにして売ってるんだね。
そういえば囲碁未来に載ってる詰碁も両コウや万年コウは出てこなかったかも。
囲碁の本は初段を目指すくらいを対象にした本が一番多いけれども、
その辺の本はだいたいそのくらいの難易度であわせてるのかもな。
で、やっぱり基本死活虎の巻は、手番を統一してないのでうっとうしい。
かといって、手番を統一している本だと、基本死活ではなく詰碁として売っているので、
類似系をまとめて比較しながら出題とかしてないし。
一番理想に近いのは白江式だけど、誤植だかなんだかわからない問題が結構あるし、
基本じゃない創作問題も結構多いんだよなぁ。
単に基本死活虎の巻を黒番統一しただけのような本があれば良いのに。
いや、どうせならついでに、解答ページ最上段に正解を書くよう統一もした方が良い。
素人でも手軽に文庫本を作る技術みたいなのが普及したら自分で作りたいくらいだよ。
「詰碁で覚える基本死活」ってタイトルで。