テキストエディタのEUC需要

最近のWindowsでは、メモ帳でもそれなりに大きなファイルが開けるようになり、
「メモ帳では開けません」という警告が出なくなったので、メモ帳代替ソフトの需要は減ったはずだ。
新しいパソコンユーザーは、メモ帳が不便だと感じる機会さえあまりないだろう。
必要がないのに、わざわざメモ帳を置き換えるのは面倒だ。
なにかメモ帳ではできなことがしたくなってこそ、メモ帳代替ソフトが必要になるわけで、
それが昔だと、扱えるファイルサイズが小さいことだったから、多くの人がテキストエディタを必要としたが、
では、最近パソコンをはじめた人は、なにが足りなくてメモ帳を置き換えるのか。



たぶん、EUCのファイルが扱えない事が、メモ帳の最大の弱点だ。
MSのソフトウェアはEUCの扱いに非常に弱く、
Internet Explorerですら、マトモにEUCを表示していない。
よって、EUCを扱うとはどういう事なのかと言うことを一応書いておく。

ともかく知られてないのは、EUCの規格にある文字のうち、S-JISの規格にない文字があるということだ。
つまり、EUCのファイルをS-JISのテキストエディタで編集すると、それらの文字は永久に消えてしまう。
具体的に消えるのは、ÀÁÂÃÄÅとか、アルファベットに印が加わったような文字。
他にも難しい漢字がいっぱい消えてなくなる。
ユニコードならそんなこともあると知っていても、EUCでもファイルを破壊するということは知られていない。
しかも、せっかく内部がユニコードなのに、いったんSJIS経由の変換をして破壊する物が多い。

ブラウザでは、Firefoxはそれらの文字が含まれるEUCファイルを正常にオープンすることが出来るが、
Internet Explorer 7では文字化けしてしまう。
テキストエディタでは、秀丸7.07では正常に開けたが、EmEditor Free6.04では化けてしまった。
国産のテキストエディタや、MS製ブラウザでさえ対応していない日本語EUCだが、
現実に、ちゃんと対応しているやつがあるんだから、他のもそろそろ追随してほしい。

ところが、このEUC変換をアプリケーションが実装しようとしても、OSのEUCマップ自体が間違っている。
間違っていると言うより、独自規格になっている。
S-JISはWindowsで使うための文字コードだからWindows専用独自規格でも構わないが、
EUCは別のパソコンとの互換性のために読み込むんだから、独自規格をやられては困る。
ということは、アプリケーションにEUC変換を搭載したいプログラマは、独自でマップを組まなきゃいけない。

そういうわけで、真魚はアプリ側でEUC変換を実装し、そのソースコードを公開している。

EUCを扱いたくてメモ帳以外のテキストエディタを使い始める人が多くいるはずなので、
そういうソフトを作っている人達がたまたまここを読めば、作者らによって文明は積み重なっていく。
積み重ねたい人は、このサイト内からEUCというワードを検索すればもっとくわしく出てくるよ。

真魚でのやり方が普遍的な正解ではないだろうけど、S-JIS以外破壊よりはよっぽど安全。

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