決壊しそうなダム

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Winnyの作者が遙か昔に、Winnyを配布してたサイトに書いていた気がする。
いや、昔過ぎて正確に覚えてなくて、意訳が多少含まれちゃうかも知れないが。
現状のように、コピーガードや通信制限やソフト開発妨害で著作権を守るのは難しいと。
で、いいものほど多くコピーされるシステムと、コピーされるほど権利者に金が入るシステムで、
今あるような不便なシステムをなくしちゃいましょうよと。
そして実際に、いいものほど多くコピーされるシステムは一人で開発しやがった。
それが現状の不便なシステムをなくしかねないWinnyであったため、
違法なコピーが増加することを知りつつWinnyを開発したんだといわれちゃったはず。
ちなみに何度も書くが、違法なコピーが増加することを知りつつ発行してる雑誌はおとがめなし。

新しいシステムの提案に賛同できるかどうかは別として、
既存のシステムの崩壊の方は容赦なく進行しているという実感がある。
というのも、DSのメインターゲット層であろう小学生たちにマジコンが蔓延してるらしい。
自分のガキに違法コピーのゲームを与えるとは、実に柔軟な発想のできる親たちだな。
うちは犯罪でも捕まらなければOKとか、そういう頭の切り替えは出来ないので、
「欲しいゲームは全部買ってあげるからあきらめろ」と、将来は言うつもりでいるのだが、
いざ、当事者になっちゃうと、我が子かわいさに罪を犯すのが普通なのだろうか。
ま、うちは全然かわいくないので殴ってでもやめさせるが。

問題は、脱法的なことが出来る親ではなく、出来ない親の方だ。
そもそも出来ているやつの方が、浮世放れした異常者だという自覚を持つべきで、
世間一般の、まともに教育も受けていない人たちは、一人の力じゃ到達できないのが当たり前。
その出来ないレベルってのもいろいろあるが、確実に格差は生まれるわけで、
子供たちの間で格差が生まれたときに必ず起こるのが、嫉妬による逆恨みだ。
「うちの子にもコピーしてください」って、お願いしてやってもらったら、
やってあげた方はもちろん犯罪だが、犯罪の依頼をした方も犯罪でしょ。
そういうことを、ゲームしたくてしょうがない子の親に説明して、わかってもらえるわけがない。
犯罪かどうかよりも、自分だけ不平等にゲームが遊べないことに腹を立てる人ばかり。
聞き分けのない子供を言い聞かせられず、むしろ子供の味方になって、
コピーを独占する人を非難したり、その結果に何をされるかわかったものじゃない。

一人で出来る親も、犯罪の証拠にされるかも知れない物を子供に持たせて野放しかよ。
迷惑なよその親が、犯罪をしろとせがんできたり、断り切れなくなることを想像してないか、
むしろよその親にも、ゲーム代節約のために推奨していたりとかするんだろうか。
いや、やっぱりそいつらも子供にせがまれて断り切れなかったんだろうな。
怖いな。
子供を殴って正義を教えるなんて、悪そのものである自分に出来るかどうか。

DS本体はやたらと売れたから、ソフトもやたらと売れてくれたら、
一部の人がコピーとかやっても痛くもかゆくもないっていえるかも知れないが、
蔓延して小学生が普通にマジコン持ってるようじゃ、このダムはまもなく決壊する。
DSとかゲームとか売るより、マジコンとSDカード売った方が儲かるぞ。
で、決壊後の世界を想像してみたが、今はROMはパソコン使って集めるのが流行っているが、
パソコンを使えない人でもROMを入手出来るよう、吸出し機が流行ると思う。
あるいは、ネットにつないでROMを集める専用家電とか平気で売られるようになるかもな。

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