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2006年 2月 9日 のアーカイブ

真魚とは基本的に違うのは、やはり多くのユーザーを対象に開発されている事なんだが、
それは、個々のユーザーが好きなようにカスタマイズして使える部分が多い事につながる。
あたしの理想は、カスタマイズなしだとメモ帳と同じ動作で、
それで満足出来ない人だけが、満足できない部分だけを変更すること。
満足できない人は、自分が何に満足出来ないかを知っているから、
どこを設定すればいいのかを自分で探す事は出来るだろうから、
満足できている人には余計な機能を見せびらかさないことで、シンプル化すべきだと思う。
EmEditorについても、その辺は満足行く出来になっているなと感じた。
おそらく有料版はフリー版で満足できない人用だから、もっと複雑だろうけど、
フリー版についてはほどよくシンプルに仕上がってるという印象。

そうでない部分の話。
新規作成しようとして、何を新規作成すればいいか項目が多すぎる。
メニューはアルファベット順を意識して作ってるようで、それはわかりやすいのだが、
ただのテキストファイルは「T」なので、初心者には探しづらい。
でも、「Ctrl + N」でただのテキストが新規作成される。知ってる人には普通。
もともとSDIのエディタだからこういう仕様なんだろうな。
全タブ閉じてエディタは閉じないっていう操作がないってことからもいえるな。

文字コード指定の読み直しについて。
真魚の場合、初心者に文字コードの話をしてもしょうがないので、
わかってる人だけが文字コードを指定できるよう、あまり目立たせないようにしていた。
EmEditorみたいに、メニューにエンコードを羅列するのには抵抗がある。
だが今のままでは、真魚で文字化けした際、どうやって直すかがわからなくならないかと。
正解は、開くダイアログから文字コード指定なのだが、そこに辿り着けるかどうか。
やはりEmEditorみたいにエンコード羅列するしかないのかも。
あと、「開く」&「開き直す」であって、「読む」&「読み直す」は間違いだよな。

履歴について。
現在見えているタブと同じ場所にあるファイルは、場所を省略している。
この配慮は何のためなのだろうか。これはよくわからん。

BOX選択の話。
メモ帳にない機能は見せびらかさないっていう思想に合致している。
TNotePadって、もともとTEditorのユニコード化みたいなのを目指したものだから、
TEditorと同様に、Box選択はON/OFF切替、貼り付けは個別っていう作りにした。
でも、EmEditorみたいに、メニューに入れないで隠蔽する方が正しいような。

あと、真魚は「特殊」ってのがあるけど、「編集」-「高度な操作」ってのもいいなぁと。
特殊の欄に何でも詰め込んでも整理がつかないからね。

いろいろ書いてみたけど、やっぱりEmEditorは万人にオススメできるなぁ。
真魚は万人向けを目指さないが、その配慮には見習うべき所が多々ある。

記事:EmEditor Free版について