Vistaの残骸
VS2003にサービスパックが出るなんて思いもよらなかった。
サービスパックを予期した選択肢が今まで一度も動いたことがなかったから、
これからもずっと無いと思いこんでいた。
で、これが出たということに関連して、いろいろ事情があってVistaのベータを入れ直す必要があった。
CドライブにVistaのベータ、DドライブにXPが入っている状態なのだが、
C、Dともに容量は20GBほどで、CはほぼVistaだけで半分以上占有しているわけだ。
この状態でVistaのDVDを入れ、インストールを進めてみたら、Cには空き容量が足りないって。
思い切って、XPを起動してXPからVistaのシステムを削除する事にした。
そうすれば空いてるCドライブにもう一度Vistaを入れ直すことが出来る。
と、思ったらなんと、Vistaで作成したファイルは、Vistaのユーザーが所有者となり、
XPからVistaのファイルを削除することは不可能だったのだ。
NTFSになった時点からある機能だろうか、それとももっと以前からあるのか。
以前までは、今システムが使用してるファイル以外はすんなり削除できて当然だったのに。
Vistaにログインすれば当然Vistaのシステムは消せないし、XPにログインしても消せないのだ。
XPからCドライブのフォーマットを試みたが、これも実行できなかった。
もうハードディスク捨てる以外、このファイルは消せないのかと思った。
どこにもログインしない状態、すなわちブートCDから削除する事にした。
ここで重要なことを忘れてはいけないのであって、Vistaのインストールはあくまで遊び。
本気で使っているXPでのプロファイルを壊したり、アプリの再インストール、設定し直し等、
クリーンインストールと同じ作業をもう一度するということをまずは避けたい。
すなわち、XPでブートできる状態を保ちつつVistaを削除しなければいけない。
やり方に自信はあった。
ブートCDでCドライブをフォーマットし、修復インストールでDのXPを蘇らせる。
またWindows Updateやり直しで時間がかかるが、アプリ等の再設定よりマシだ。
ということで、Cドライブを削除し、いざ修復インストールしようとしたら認識されない。
いつもなら、DドライブにWindowsが見つかったので修復しますか?と訊いてくるのに、
今回はどのドライブに入れるか選べと表示され、修復インストールは出来ない。
でも、Dドライブを選択すると、既存Windowsを削除するかどうか訊いてくる。
つまり、修復できそうにないと判断されたわけだな。
ひとしきり悩んだが、Cドライブに新規インストールし、boot.iniをメモ帳で編集したら、
ちゃんとDドライブのWindowsにログイン出来るようになり、
Cドライブにインストールした新しいXPのシステムを削除して、
これでDドライブのみに今まで使ってきたプロファイルで一つのOSが入ってる状態になった。
いろいろトラブルには見舞われたが、損害なくVistaの削除をなしえた。
さて、ようやくもう一度Vistaを入れ直すのだが、
入れればまた削除が出来なくなるトラブルといずれ戦う宿命ということになる。
わかっていながらやるのはかなり気が引けるなぁ。
その所有者がどうのっていう概念はもちろんXPにもあるからこそ、XPからは削除できない。
セキュリティ関連って、強化されるほどどんどん不便になっていくなぁ。