謎のないライダー
オーズはあまり真剣に見てなかったので、久しぶりに主題歌を覚えられなかったライダーだし、
後半はハマって毎週見てたが、前半は結構見逃して、そのせいか終わるの早いって感じる。
その見逃してたせいもあるんだろうが、コアメダルの数がどうなってるのか意味がわからなくて、
まさかダブリのメダルがいっぱいあるとは思わなかった。
コンボできるって事はオーズが3枚持ってるから、グリードは0枚で生きてるのか?って思ってたし、
手だけのアンクがタカメダルを持ってるから、子供アンクはクジャクとコンドルを持ってると思ってた。
だから子供アンクが消滅したらもうタジャドルも不可能だろうとも思った。
毎週番組の最後に所持メダル数が出てるが、取られた回でまだ3枚持ってる時とかもあったし、
あたしが色盲なせいもあるから、どのメダルを誰に取られたのかよくわからないと感じた。
そういう経緯もあって、わからない事はわからないまま見てた。
ディケイドの教訓があって、わからない謎が映画に持ち越す事だってあるんだから、
テレビで全部解決すると思って見てると裏切られるぞとも思ってて、それも真剣に見ない理由の一つ。
真剣に見てないせいで気がつかなかったが、今回のライダーはその最終回までに解決したい謎がなかった。
平成ライダーは全て、謎ありきで見てて、それが解明されるからクライマックスが見逃せなかった。
それが初めて裏切られて、解明なしだったのがディケイドで、もう謎は追究しないことにした。
ディケイドのあとのダブルはちゃんと最終回までで一通りの謎を解決し、
ディケイドのことは反省したんだろうと感じたが、今回はそもそも謎なしで来たんだな。
最終回まで見たいモチベーションは謎ではなく、主人公のグリード化の心配、
アンクの消滅危機の心配、アンクが無事なら他に一人犠牲にならざるを得ない状況の心配などだった。
これって子供向けじゃないドラマでもよくあるような、登場人物が病気で死ぬかも知れないとか、
誰かが幸せになれば他の誰かが幸せになれないとかっていう、
普通に気になる状況で最終回を楽しみにしてるっていうケースと同じじゃん。
アンクとの友情で引っ張れるという手応えは、やはり二人で一人のダブルでつかんだんだろう。
今回も二人で一人みたいな話だったもんな。
主人公の欲しいものが何なのかってのは今回の謎だったのかも知れない。
しかしそれって、かなり前に欲望が大きすぎて吸い取れない敵が出てきた回で、
どうせ地球平和とかが欲望だから地球並にでかくて吸い取れないんだろうというイメージを、
吸い取り失敗のシーンでビジュアル的に植え付けられてしまった。
ライダーシリーズに限らず、記憶喪失は番組をひっぱる定番のテクになってて、
今回も主人公が自分の欲が何かわからないっていう話になってたにも関わらず、
それって答えが何であろうと、結局は一人でみんなを助けたいって願ってる事はバレバレであって、
そこしか用意してなかったから、今回は失敗して謎なしのライダーになっただけなのかも。
ホントは謎ありのつもりだったとしたら、次こそ謎なしで頼む。
次のライダーも頭がロケットで残念だが、残念じゃない平成ライダーはあまりいなかったわけで、
いつも、最初は残念だけど見慣れるんだよな。