Begin Japanology
スゴ録のおまかせ録画機能により、囲碁関連の番組は自動的に録画される。
といっても、毎週やってる囲碁講座とNHK杯以外はテレビで囲碁を扱うことは滅多にない。
月曜日の深夜、ピーターバラカン司会、主音声は英語の番組が自動録画していた。
http://www.nhk.or.jp/nhkworld/japanese/japanology_j.html
ジャパノロジーは日本学だそうで、今週のテーマは囲碁、来週はおにぎりらしい。
そういう番組だ。
ピーターバラカンが英語で司会する番組だから、ゲストの棋士もマイケルレドモンドしかいない。
番組は、囲碁のルールやら歴史やらをVTRで紹介したり、レドモンド氏が単身来日エピソードを話したり、
バラカン氏が碁盤で初歩の問題に挑戦するなど、まぁ、それなりに面白い番組だった。
日本文化を知ろうっていう外人目線が感じられ、所々ツッコミたくなる内容もあった。
たとえば、囲碁は日本中の一般家庭に広く普及しているかのように紹介されていたこと。
少なくとも、あたしのまわりでは、碁盤や碁石を持っている人なんていない。
死んだおじいさまが囲碁好きだったとか、惜しい話をする人はいるが、自分がやってるという人はいない。
子供の頃に覚えたのは将棋だったし、囲碁はヒカルの碁のゲームをやるまで一切わからなかった。
日本人ならやって当たり前のように紹介されたが、そういう地域も存在するのだろうな。
さらにその後、家に足つきの碁盤が二つあり、ジジババと孫二人が碁を打っていたシーンが入った。
こんな一家で碁打ちになってるような家庭は珍しいんじゃ無かろうか。
家族に一人ぐらい酔狂なファンがいるならまだしも、団らんの道具にされているのは違和感があった。
子供でも出来る簡単なゲームで、今ではババァをやっつける程になったというコメントも出た。
いや、囲碁は遊ぶのも難しいし教えるのも難しいし、子供が19路やってるのは特殊事例だろう。
そんなに簡単だと表現されては、難しすぎて毎日唸ってるあたしの立場がない。
レドモンド氏によると、とにかく囲碁はインターネットに依存するようになったらしい。
昔は棋風にお国柄が出ていたのに、今はネットで対戦する人が増えてそういうのが無くなったというし、
囲碁をはじめたい人はネットで勉強すればいいし、近所で碁を打てる場所をネットで探すこともできるって。
囲碁は誰でも簡単に出来て面白いんだぞっていう番組内容には反発する。
だったらもっと普及してるって。
自分が面白ければよその人も面白くて当然だと思ってるようだが、現実は多くの人がすぐやめちゃう。
難しくてわからないからとか、面白くないからっていう人ばかりだろう。
難しくてわからなくて面白くないからこそ、あたしはあえて続けている。
最初から簡単で面白いと感じた人と比べて、あたしは進歩も遅いだろうし、やり方も悪いんだろうな。