Delphi吟味2013
Delphiは毎年アップデートが行われてその度に数万円のお布施が要求されるので、今年のアップデートは何が目玉かという内容を見た上で、買うのかスルーするのか決める事にしている。今使っているXE2の目玉は64ビットコンパイラだったわけで、これさえあれば真魚も楽々64bit化出来るだろうと思って買った。実際はコンパイラさえあればどうにかなるような問題ではなく、Windows自体が32bitと64bitをゴチャゴチャに混ぜた仕様にしている間は、今後とも64bit化は考えない方向だ。じゃあその後、Delphiはどんなアップデートがあったのかなぁと追いかけてみたところ、Windows8への対応とiOSやAndroidのアプリを作れるようになったらしい。新しいWindowsの方向についていくと必ず失敗するので、まずそのWin8対応ってのはもう完全にスルーだ。一銭の価値もない。しかしiOSやAndroidアプリを作れるというのはかなり魅力的。そのことにならお金を払っても良いかなと思って、まだ完全に決断してはいないまでもオンラインでの購入を途中まで進めて、金額やら条件やらを確認したところ、Delphiの料金とは別にさらにそれ専用のライセンスを数万円で買わなければいけない事になっていた。つまり何万円も払ってDelphiだけアップデートしても、Win8対応とやらしか手に入らないわけで、今のあたしには必要ないって事だ。今持ってるXE2が認証回数を超えたときに、仕方なくその時最新のやつにアップデートする予定ではいるが、認証回数が残ってるのにあえて次に行くほどの魅力は今のところなし。
ちなみに最新版はXE5だそうだ。あたしが買ったのはXE2だからその2年後のバージョンならXE4のはずで、どこでズレたのか知りたくてググって見たところ、やっぱり半年ペースでお布施を要求してるわ。Delphiでものを作るのは金銭的にとっても厳しい状況になってきた。以前は無料版があったりして、ビギナーに優しいDelphiだったからそれなりに普及したのに、今はもう新しくDelphiを始めようにもかかるお金が厳しすぎるし、断然無料で一般的な言語を利用した方が良い。Delphiの勝てる所なんて一つもない。今はその普及してた時代のプロジェクトを捨てられない人を相手に、少しずつアップデート代金を高くしていきながら食いつないでる感じだろう。古いDelphiを我慢して使ってる人に「どうせおまえらDelphiしかできないんだろ」という視点で、Delphiでスマホアプリ作成出来るよっていう売り方をしているわけだ。現実はDelphiしか出来ない人なんていなくて、Delphiでしか更新出来ない古いプロジェクトが残ってるだけだから、新しいスマホのプロジェクトまでDelphiじゃなきゃダメって事じゃないんだよね。ちょっとついていけないわ。
その最近のDelphiの更新についてググったとき、あたしと同じように古いDelphiを持ってる人が新しいDelphiを買うかどうかで迷ったような事を書いたブログに辿り着いた。興味を持って少し読んでみたら、その人もテキストエディタを公開してるらしい。Delphiでテキストエディタなんてイバラの道を、他にもやってる人がいるんだなぁと嬉しくなった。