遅筋の話
筋トレして増やせるのは速筋であり、遅筋は増やし方が存在しないか、
誰も増やそうと思ってないか、増やしても意味がないか、いずれにしても増えない物と解釈している。
速く動けば速筋が鍛えられて遅く動けば遅筋が鍛えられる等と言われた20世紀には、
太極拳で遅筋を鍛えて基礎代謝を上げようという話もあったが、21世紀にこんな話は通用しない。
今は筋肉を増やして基礎代謝を上げると言うことで、スロトレや加圧トレが注目されているが、
どっちも速筋を鍛える方法であり、いかに速筋を刺激する効率を高めるかという技術であり、
遅筋を使って運動しているようでは効果が無く、失敗と言うことになる。
よって、あたしも例に漏れず、ついつい遅筋を使ってしまうようなクセを矯正し、
いかにして速筋だけを使った筋トレが出来るようになるかと言うことで、速筋のことばかり考えてきた。
しかし何週か前のガッテンでは、全く逆で速筋を使わず遅筋だけで走る事を進めていた。
筋トレの場合、遅筋を使っているようじゃ重量が軽すぎるという事になるのだが、
走る場合も一緒で、一生懸命走ると速筋を使い、疲れるし筋肉痛にもなり当然鍛えられる。
楽にダラダラ走ってると遅筋しか使わないから疲れないし筋肉痛にもならないし鍛えられない。
普通の人なら、せっかく走るなら疲れるのを我慢して鍛えられる走り方をするだろう。
より速く走った方が体力が付きそうだし、カロリーも消費しそうだし、どうしても頑張ってしまう。
むしろ、そのくらい頑張る覚悟がないと、とても走ろうなんて気にはならない。
走るのはつらいことであり、つらいことをあえてする人なんて、何か健康上のメリットを求めてやるわけで、
健康上のメリットはよりつらい方がより大きそうなイメージがあるから、そりゃ当然やるからには頑張るさ。
ところがガッテンでは、あえて頑張らずに走るとどうなるかって言う実験をしたわけだ。
もちろん、ガッテンがそれを考えたわけではなく、ちゃんと研究している人がいるから紹介しただけだがね。
で、結局頑張らないってことは、筋肉だけみると全然鍛えられてないから増えないんだけど、
筋肉が増えるんじゃなく血管が増えることによって、走れる距離が伸びたりスピードが上がったりするんだと。
なるほど、筋トレを頑張ってるあたしは、筋肉が増える事しか頭になかったけど、確かに血管もアリだな。
体力増進に良さそうだし、日常生活には速筋以上に役立つかも知れない。
あたしは、この番組を見て、遅筋を使えば血管が増えるのではなく、
血管が増えるトレーニングを疲れずにやるためには速筋を使うなって事だと理解した。
ちょっと前まで、あたしは筋トレした後に有酸素運動としてエクササイズDVDで踊っていたわけだが、
これも、おそらく疲れる方が効くと思ったから、なるべく頑張って元気よくやっていたが、
これだと速筋を使っていて、厳密な有酸素運動ではなくなっていたって事だな。
踊るにしても、DVDにあわせようと頑張らず、疲れないことを優先してダラダラやるべきだった。
ただし、あたしが踊るのをやめたのも走らないのも、疲れるからではなく時間がないからだ。
筋トレなんて毎日やるならやる種目を小分けにして数分で終わるのに、
遅筋を鍛えるには数十分もかかるわけで、その間に別のことが出来ないくてつらいくらいなら、
短時間にヘトヘトになる筋トレをやって、空いた時間に性欲でも満たしていた方がよっぽどマシだ。
少なくともあたしの場合はそうなのだが、確かに鍛えれば筋肉が付く男性の場合はそれで良くても、
鍛えてもなかなか筋肉が付かない女性の場合、あきらめて遅筋を鍛えた方がいいかもしれん。
ともかく、速筋のことはだいぶ勉強していたが、無頓着だった遅筋への知識はこの番組で深まった。
子供がフルマラソンを走れたり筋肉痛にならなかったりするのも、遅筋で動いてるからだと納得出来た。