隅に打つ意味

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囲碁の本を見ると、最初は空き隅に打つのが一般的だと書いてある。
その理由として、隅は少ない石数で囲うことが出来るから効率的だとも、必ず書いてある。
たしかに、一人で打つなら効率的だが、相手と交互に打つ場合はそうとは限らないだろう。
相手が妨害してきてもなお、効率的に隅で地を作れるのは、せいぜい三々か小目くらいで、
星とか高目に打つ理由が効率だけじゃ納得いかないんだよね。
隅は効率的だからこそ星に先着したのに、三々に入られてすんなり隅を明け渡すと、
効率を明け渡したって事と同義だから、非効率的にされたんだよな。
本当に効率のためだけに隅を打つなら、星に打ったら大損だよな。



星や高目は、地よりも勢力を重視した着手だと書いてある。
当たり前に勢力などという単語を使っているが、そもそもどうであることが勢力なのか。
外勢を得て互角と言われるけれど、非効率的にされて互角になるなんて計算が合わない。

小目に打てば、一手で隅の半分、二手で隅の全部を手にする。
星は三手で隅を固めるが、三手連打して隅を固める事はなく、一手で他へ回る。
他へ回りたいなら星の一手すら省略すればいいじゃないか。
隅を手に入れるわけでもなく、効率の悪い場所に押しやられ、それでも星に打つ意味などあるのか。

さらに、星にカカリを打つ理由も疑わしい。
小目のカカリなら、効率的な隅を半分よこせという意味で納得できる。
だが、星にカカリを打った後、挟まれて結局三々に入るなら、最初から三々に入った方が得じゃないのか。
全部取れる物を半分取りに行く一手ほ無駄じゃないのか。
あるいは、どうせ隅は後から三々で取れるんだから、星に打たれたら辺を争った方が得じゃないのか。

星に打つ理由も、星にカカリを打つ理由も、「隅は効率的だから」では説明できない。

というわけで、隅は生きやすいから打つんだと思う。
カカリを打つのは、隅で簡単に生きさせないためだと思う。
辺に開くのも、より相手の石が少ない、生きやすい場所を打ってるんだと思う。

例えば星に先着し、その後すぐに三々に入られて、定石通りに地と厚みに分かれた場合、
地を取った方は生きが確定したが、厚みをとった方もほぼ生きを確定している。
盤の中央に向かっていることで、他の石との連絡もしやすいし、眼を作るスペースが広大だ。
隅をとられても生きたんだから、当初の目的は果たしている。
生きる場所が隅になったか中央になったかが違うだけだと思えば、どこで生きてもどうでもいい。

どうしても効率という言葉を使うなら、地を取る効率ではなく、生きる効率がいいんだな。

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