紙上認定にチャレンジ

初段から八段まで認定するという問題を解いて投函した。
本来なら、初段から八段までを同じ認定問題で判断することは出来ないはずだ。
難しい問題がマグレで出来ることもあるし、簡単な問題がウッカリで出来ないこともあるから、
マグレやウッカリに左右されないよう、同レベルの問題をたくさん出すべき。
初段には初段レベルの問題をなるべくたくさん出題し、だいたい出来れば合格って事にして欲しい。
囲碁未来だと級位者レベルの簡単な問題を完璧に解けると合格なわけだから、
ウッカリを一つでもやるとダメっていうのでつらいし、
逆にこの紙上認定だと、有段者向けの問題だから半分正解だけで初段になれるというわけで甘い。
実際に解いてみた手応えからしても、半分は正解して当然っていう印象だった。

たとえば布石の問題は、囲碁未来でもどれが正解か自信がなくて迷って答えを出すのだが、
迷った結果の答えはそれなりに正解率が高いわけで、この紙上認定の問題も似たようなレベルだ。
似たようなレベルだったら、ウッカリしても半分は固いだろうし、マグレで全問正解もあるかも知れない。
あたしがそう思ってるだけで、本当は囲碁未来レベルじゃ正解できないような問題で、
囲碁未来との差を感じない人こそ未熟であって、もちろん不正解ばかりで全然ダメっていう結果に期待。
だって、有段者が見ても囲碁未来と同レベルだと判断される程度なら、認定の価値も下がっちゃうからな。

手筋の問題については、やはり制限時間がないので、考えれば誰でも正解に近づきそう。
最初の一手を示すだけしか課されないから、マグレ当りだってあり得る。
わからない問題でも空欄のまま送るわけにはいかないから、それなりに見当をつけた答えを書くわけで、
最後までは読めなくて確信が持てなくても、途中まででも正解の手応えを感じたりするから、
ちゃんと読んで正解した人と同じ点数が来ることもあり得ちゃうんだよね。
マグレがなくても半分以上は正解しそうだけど、これもあわよくば全部正解しそうで怖い。

ただ、最後の砦となった死活の問題だけは、最初の一手だけでなく、
結果として死にになるかコウになるかまで答えなければいけない。
最後まで読めなくても最初の一手は絞りましたって人でも、運での正解率は半分になるだろう。
ちゃんと読んで死ににしたつもりの問題ですら、気がつかなかった手段でコウになるかも知れない。
あたしが普段やってるトレーニングは死活だらけなのに、今回は死活が一番自信がない。
やはり、やればやるほど問題の難しさがわかり、布石や手筋が簡単に思えたのはやってないからなのか。

ということで、楽観的に振り返った場合は最低でも二段以上、あわよくば五段くらい一気にいけそう。
それが気のせいで、半分以上不正解で初段すら合格できないという結果の方が、
これから先も長くトレーニングをする目標に出来るのでむしろ歓迎だけどね。
いきなりの高段者じゃ、あと目標なくしちゃうもん。

ネット対戦のレーティングだと、勝てば上がるけど負ければ下がるって事があるわけだが、
免状は「生涯最高棋力の証明」だそうで、認定されたあとに弱くなっても剥奪はされない。
三段の人が老いて弱くなって二段の人に負けても、二段に落とされることはない。
昨日の夜の棋力が五段だというなら、今日は6級に戻っていても認定される資格はある。
問題が簡単すぎたと言われようが、認定されるようならさせて貰う。

悲惨な結末にも期待しつつ、不安なので同時に囲碁未来の往復ハガキも投函。

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