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2007年 11月 28日 のアーカイブ
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一手でおしまいの詰碁なら、正解図を見れば答えに納得するわけだが、
五手以上の詰碁だと、正解の変化が全部書ききれていない場合が多い。
例え一手目が正解でも、三手目以降が違う変化だと、その変化が正しいかどうかも検証したい。
自分が想定した変化を自分で解決出来なければ、納得して次の問題に行くことが出来ない。
その時納得できなければ、次にその問題を解くときも納得できず、正解を暗記するだけになっちゃう。

それで、詰碁自体をコンピューターに解かせることが出来ないかと期待したが、
しかし、持ってる囲碁ソフトは全て対局専用で、詰碁を解くことは出来なかった。
ググって探すと、銀星には詰碁専用ソフトが出ているようだが、それは持っていない。
他のソフトでは、良さそうなやつがパンダネットの有料サービスにエンジンを提供し、ダウンロードできない。
ベクターで探してみると、「横浜の詰碁」というのが、フリーではいちばん良さそうだ。

で、早速初段レベルの詰碁を解かせてみたら、見事に一瞬で応手を考えてくれて、惚れてしまった。
これは使い物になりそうだ。

次にやってみたのは、既に応募してしまって取り返しの付かない例の紙上認定の答え合わせだ。
もし、八段まで認定するほどの問題も解けるなら、紙上認定でソフト打ちが横行するかも知れない。
どこまで優秀なのかという好奇心もあって試してみた。
紙上認定の自己回答はいま手元にあるので、それと比較して、自分の実力も試したい。

まず、手筋の一問目をやらせたのだが、あたしが自信たっぷりに書いた答えとは違う所を指示した。
一瞬驚いたのだが、あたしはコンピューターが示した手に勝つ自身があり、応戦してみた。
すると、七手目でさんざん考えたあげく、コンピューターは答えを出せなくなって打ち切り。
あたしは勝ったつもりでいるし、自分の答えの方が正しいと自信を持っていたので、
逆に、あたしの答えに続いて生きる手段を探させてみたが、やはり時間とメモリーを使い切って終了。
さすが有段の紙上認定なので、このソフトには難しすぎる問題なのか。
続いて手筋の二問目もやらせてみたが、こんどは一手目すら答えを出せず、三問目も同様だった。
おそらく、詰碁のソフトでは、手筋の問題を解くことは出来ないのだろう。

次に、詰碁の方をやらせたところ、六問中の三問を一瞬で回答し、残りの三問は無理だった。
そのコンピューターにもわかった三問のうち、二問はあたしと同じ答えだが、一問は違っている。
今度は、コンピューターの答えに勝つことは出来ず、あたしの答えは見事に潰された。

結構簡単だと思っていた紙上認定が、かなり難しいと言うことに気がつき、自信は一気になくなった。
結局、検証出来たのは簡単な三問だけで、そのうち一問は確実に間違いだ。
どうも、いきなり高段というわけには行かないっぽいな。

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紙上認定についてググっていたら、囲碁についてたくさん文章を書いてる場所に辿り着いたので、
面白がって次々に読んでいるのだが、文章よりはパチリコ販売で有名なサイトのようだ。
6路盤はあたしも欲しいと思っているので、近々パチリコは購入したい。

そのサイトでは、初心者用である囲碁未来などの書籍が難しすぎると書かれている。
それがどう難しいのかが問題で、読みの手数が多すぎるっていう点が良くないんだと。
その人は五段くらいの腕前で6手まで読めるということなので、
6手以上の問題は有段者でないと正解できないし、そんな難しい問題を級位者に出すなってさ。

このサイトでは色々と納得できないことが書いてあって、この話も完全に納得したわけではない。
だって、まさに今初心者であるあたしが、囲碁未来の問題は難しすぎると思ってないもん。
特に、囲碁力トレーニングの13手が難しすぎるという具体例を挙げているが、
初心者のあたしはそれこそが最も面白いコーナーだと感じている。
むしろ、初心者でも13手先が読めるほどに簡単な問題を、よくぞ作ってくれたと賞賛している。
死活や手筋は簡単すぎるということはあっても、難しすぎる物はほとんどない。
囲碁未来は級位者にとってちょうど良い問題ばっかりだ。
逆に、6手しか読めなくても五段なら、五段は楽勝なのかなと思ってしまった。
今やってる上級から初段をターゲットにした詰碁集も、5手以上の問題が当たり前なんだけどな。

死活の問題では手数が多すぎるとは感じていないが、序盤の問題はたしかに手数が多すぎる。
単なる二間飛びにも、一間でも三間でもない理由があって、説明するには何手も先を読むわけだが、
同じようなケースをたくさん暗記すれば、読むことを省略してノータイムで二間飛びするようになる。
定石だって、本来は何手も先を読んだ上で最善の手を打った結果だが、
読む能力がない人はまず暗記し、読む能力がついてから意味を考えて納得する。
囲碁未来には、定石の意味や布石の意味を解説するページがあるが、
やはり何手も先の予想図を示して説明しているので、これらのページこそ難しすぎる。
もし、5手の読みが高度だというなら、5手で解決できない技術は暗記しろと明言すべきだ。
暗記じゃないと言われても、暗記せずに読みで納得する方がはるかにレベルが高いと思う。

ということで、初心者用の本でさえ、何手も先が読める能力が必要で難しいという事には概ね同意。
でも、級位者向けの詰碁は難しすぎないし、もっと難しいのが出来ないと定石を理解できない。
そのサイトには、15手読める少年が定石を覚えていないという例が書かれているが、
それってすなわち、15手読んでも定石と同じ手に到達することはできないって事でしょ。
そしたら初心者が強くなるには、定石とかは丸暗記しつつ、読みは読みで鍛えなきゃいけない。
石倉昇の本で、初段までは暗記も読みも不要と書かれていたが、初段までこそ暗記と読みだね。
強くなればかけひきとかも入ってくるかも知れないが。

あたしは今、たまたま詰碁が面白いと感じたので、たまたま読みの訓練ばかりしていた所だが、
そこに書かれてあることをを読んでますます、詰碁の訓練がとても重要だと思った。