読みという能力

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紙上認定についてググっていたら、囲碁についてたくさん文章を書いてる場所に辿り着いたので、
面白がって次々に読んでいるのだが、文章よりはパチリコ販売で有名なサイトのようだ。
6路盤はあたしも欲しいと思っているので、近々パチリコは購入したい。

そのサイトでは、初心者用である囲碁未来などの書籍が難しすぎると書かれている。
それがどう難しいのかが問題で、読みの手数が多すぎるっていう点が良くないんだと。
その人は五段くらいの腕前で6手まで読めるということなので、
6手以上の問題は有段者でないと正解できないし、そんな難しい問題を級位者に出すなってさ。

このサイトでは色々と納得できないことが書いてあって、この話も完全に納得したわけではない。
だって、まさに今初心者であるあたしが、囲碁未来の問題は難しすぎると思ってないもん。
特に、囲碁力トレーニングの13手が難しすぎるという具体例を挙げているが、
初心者のあたしはそれこそが最も面白いコーナーだと感じている。
むしろ、初心者でも13手先が読めるほどに簡単な問題を、よくぞ作ってくれたと賞賛している。
死活や手筋は簡単すぎるということはあっても、難しすぎる物はほとんどない。
囲碁未来は級位者にとってちょうど良い問題ばっかりだ。
逆に、6手しか読めなくても五段なら、五段は楽勝なのかなと思ってしまった。
今やってる上級から初段をターゲットにした詰碁集も、5手以上の問題が当たり前なんだけどな。

死活の問題では手数が多すぎるとは感じていないが、序盤の問題はたしかに手数が多すぎる。
単なる二間飛びにも、一間でも三間でもない理由があって、説明するには何手も先を読むわけだが、
同じようなケースをたくさん暗記すれば、読むことを省略してノータイムで二間飛びするようになる。
定石だって、本来は何手も先を読んだ上で最善の手を打った結果だが、
読む能力がない人はまず暗記し、読む能力がついてから意味を考えて納得する。
囲碁未来には、定石の意味や布石の意味を解説するページがあるが、
やはり何手も先の予想図を示して説明しているので、これらのページこそ難しすぎる。
もし、5手の読みが高度だというなら、5手で解決できない技術は暗記しろと明言すべきだ。
暗記じゃないと言われても、暗記せずに読みで納得する方がはるかにレベルが高いと思う。

ということで、初心者用の本でさえ、何手も先が読める能力が必要で難しいという事には概ね同意。
でも、級位者向けの詰碁は難しすぎないし、もっと難しいのが出来ないと定石を理解できない。
そのサイトには、15手読める少年が定石を覚えていないという例が書かれているが、
それってすなわち、15手読んでも定石と同じ手に到達することはできないって事でしょ。
そしたら初心者が強くなるには、定石とかは丸暗記しつつ、読みは読みで鍛えなきゃいけない。
石倉昇の本で、初段までは暗記も読みも不要と書かれていたが、初段までこそ暗記と読みだね。
強くなればかけひきとかも入ってくるかも知れないが。

あたしは今、たまたま詰碁が面白いと感じたので、たまたま読みの訓練ばかりしていた所だが、
そこに書かれてあることをを読んでますます、詰碁の訓練がとても重要だと思った。

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