秀丸について
以前、試用期間が云々と書いたが、別のこと思い出したので書いておく。
秀丸は学生は無料にしてもらえると言うことで、
あたしゃ学生時代にメールして、「免除されています」で警告を消す方法を教えてもらってた。
で、学生なうちに使うのをやめている。
フリーソフトを公開してる人も無料らしいので、結局無料で使って良いわけだがね。
だが結局、もう何年も秀丸を使ってなくて、あたしの好みはあまり秀丸に影響を受けていない。
さて、何年かぶりにダウンロードしてみた。
新バージョンのベータ版も出ているようだが正式版の方で。
インストーラーに色々言われたが、使いたくてインストールするわけではなく、
どんな動作をするか見るためのインストールなので、全部「いいえ」で押し切った。
いざ起動してみると、懐かしのファンクションキーガイドにまず感動した。
細かく見ていこう。
유니코드에.txt(←ハングル語のファイル名)を開くことは出来ず、全く無関係の別のファイルを開いた。
つまり、無対策のDelphiアプリ同様、秀丸は意図しないファイルやフォルダを破壊することがある。
この時点でもう保存の動作確認は危険だからやめる。
適当なファイルを開いてスクロールさせてみると、入力位置が画面から外れない仕様みたい。
メモ帳ではスクロールすると文字入力位置が画面外に出ちゃう仕様。
TEditorではどっちか選べる選択肢があったが、真魚はメモ帳式しか用意してない。
影響を受けてない人間から見ると、秀丸の動作はあきらかに不自然で、選択肢すらいらないから。
いや、どっちが優れてるではなく、どっちも慣れの問題ではあるけれども、
真魚はメモ帳慣れした人がターゲットで、秀丸慣れした人をターゲットにはしてないからだ。
文字を選択し、Ctrl+Cでコピーしたら、範囲選択が解除されてビックリ。
これも秀丸風か。TEditorにもそんな設定あったかも。
TEditorにある、メモ帳的でない動作のほとんどは、秀丸慣れが原因だと突き止めた。
といっても有名な秀丸のことだから、オプションでメモ帳的に変更できるだろう。
と思い、動作環境っていう項目でダイアログを開いて、ビックリの項目の多さ。
この中から目的の設定を探す根性なんて、自称キレる子供代表のあたしにゃ無理だぜ。
しかも、そのダイアログの一番下に、「上級者向け設定」ってのがあり、
そこにチェックを入れると、設定できる項目がさらに増える。
なるほど、キレる子供のために、設定項目を極力減らす努力をして、なおかつこの量なのか。
そんならもしかしたら、ハングル語のファイル名も設定次第で読めるのかもな。秀丸だし。
たぶん設定次第で、ものすごく良いものになるかも知れない。
でもあたしはバカだから、設定が出来なくて挫折。って、何年経っても進歩がないな。
強力な正規表現#5のテストをしてみる。
その前に切ったり貼ったりに、Ctrl+Z、Ctrl+Yの段階でバグってるようで、
「やり直し」したら「やり直しのやり直し」が効かなくなり、同じ手順で再現したらまたなったので、
あたしにはバグに見えるけど、こういう仕様の動作だと言われれば、それも秀丸風ということで。
なかなか思い通りに動いてくれないな。
自分で書いた、
>学生時代に使ったことがありますが、折り返しの幅が自由にならなくて試用程度でした。
>当時はメモ帳と使い勝手が違っていると使う気がなくなってました。
について、今日また同じ感想を抱いているよ。
さて、その正規表現テストだが、秀丸は改行どころか折り返しもまたげないようなので、
テストするには一時的にでも折り返しを解除する必要があって、また作業が一時止まる。
やっぱり折り返しの不便さで同じ感想を繰り返す。
しばらく探して、2000文字に設定できることはわかったが、横スクロールバーが出なくてイライラ。
ようやくテストが出来たが、2000文字では不具合が出ないらしい。
改造前のTRegExprも、2000文字くらいならギリギリ耐えるので、不具合があるかは解明不可能。
で、検索してヒットした文字が選択状態にはなってないようで、選択したいのだがやり方不明。
こんなちょっと試すだけでも、バグじゃないかとかどうするかわからないとか、
いろんな不満が出てくるってのは全然当たり前じゃないぞ。
EmEditor Free版はわからないようなことは全然なくすんなりと使えた。
いやたぶんね、慣れの問題だけれども、Microsoftが作ったソフトの動作に慣れている人だと、
EmEditorの方が近い操作で、秀丸は勉強しないと使えないけど、EmEditorは勉強ナシで使える。
思うに秀丸は、Microsoftがスタンダードを築く前に独自で動作決めちゃったんだな。
で、どっちが正しいというわけでもなかったのに、世間はMicrosoft流に慣れちゃったと。
だから今でも、テキストエディタの世界は、標準じゃない動作が当たり前に存在する。
多くの作者は、他のエディタで付いてる機能だと、疑問も持たずに実装してしまうけれども、
本当に必要な機能か考え、そして、誰も疑問を持たない慣れてる操作か考えて作るべきだよ。
特に、秀丸の影響を受けてる人は秀丸で満足すべきであって、
秀丸では満足できない人用に作るなら、秀丸のパクリなんて作るべきじゃない。
中途半端に秀丸風を受け継いで、素人にとって敷居を高くすべきではない。
これが秀丸が使えず落ちこぼれ、何年かぶりに触ってみたあたしの感想だ。
メモ帳やワードしか使ったことない人はたぶん、同じように秀丸に不満を持つだろう。
何度も言うが、慣れの問題であり、劣っているのではない。
それでも、慣れた動作と違うということは、挫折する大きな原因になるのだ。
こうしてまた、素人にはEmEditorを勧める流れになってしまったが、
ついでに真魚の話もすると、今後は「秀丸ではどう動くか?」も参考にしたい。それだけ。