148手覚えた
依田の古碁名局選の棋譜を並べていて、いくら歴史上の強い人といってもピンと来ない
あたしのような素人には、歴史上の強い人も現代の強い人も、どっちが強いか棋譜からはわからない。
知らない強い人の棋譜を並べるより、テレビや著書でおなじみの強い人の棋譜の方が、
並べてる途中でも両者の顔が思い浮かんだりして、あたしには面白い。
それで、古碁はお休みしてNHK杯の棋譜を並べる事にした。
NHK囲碁講座テキストにはNHK杯トーナメントの棋譜も掲載されている。
テレビ放映後で直近のものを載せるので、前回の決勝、準決勝は5月号だ。
まずはというか、ありきたりな発想だが、決勝が一番強くて勉強になる気がして、決勝を並べてみた。
が、これはあちこち分からない手が多すぎて、個人的にはあまり面白くなかった。
それより、準決勝の治勲対山下が、並べていて面白く、148手まで暗記して並べられるようになった。
今までやった棋譜並べは、同じ棋譜を何回か繰り返し並べることで、
意味があって連続する手の流れくらいは覚えるという所まではやった。
そのくらい同じ棋譜を並べていると、そろそろ他の棋譜をやろうかと気が移ってしまう。
初手から100手ぐらいまで、覚えてしまうつもりでしつこく繰り返したのは今回が初めて。
いままでも、覚えるほどはやっていたが、覚えるまではやっていなかった。
覚えているところまでは見ないで並べ、その後ちょっとを見て並べるって感じで繰り返していたら、
この対局は104手まで盤の上半分に集中し、105手から下半分の布石に戻るので、
100手で暗記を終えてしまうのはもったいなく、結局は今のところ148手まで見ないで並べている。
プロがオススメする上達法の三本柱、実戦、詰碁、棋譜並べのうち、
実戦は、我が家の環境だと子供が小さい内は時間を作るのが無理だと完全にあきらめている。
残りの詰碁と棋譜並べだが、どっちもそれ単独で面白い。
しかし、その知識が上達の足しになっているのかどうかはまだ疑問である。
ただ、詰碁については、出来るようになったことで詰碁以外の本を理解する助けになっている。
詰碁をしないで定石とかヨセとか読んでも、ヨミがついて行かないから意味不明になる。
ヨミのトレーニングとして、詰碁が多少役に立っている気はしないでもない。
問題は棋譜並べの方で、これがはたしてどれほど役に立つのか、誰でも出来るだけに不安が多い。
あたしは、囲碁は莫大な情報を丸暗記して強くなるゲームだととらえている。
考えるより、数をこなして知らないうちに暗記しちゃうゲームであり、
ボンヤリと莫大な時間を無駄に使うことで、経験でジワジワ強くなるんだろうと思う。
効果に不安があっても、莫大な情報の暗記の一環として、棋譜並べをやる事に抵抗はない。
また、囲碁の目的はボケ防止でもあるので、暗記のトレーニングは歓迎している。
しかし上達のためとなると、本当にこれで良いのかと疑問に思ってしまう。