チャーシュー茶漬け

お茶漬けのもと振り掛け、チャーシューあげてお湯を注ぐのね。

まずはチャーシューだが、これはバイトしてた店からの技術的パクリ&応用だ。
そもそもチャーシューとして最も食いやすい形の肉って、自然にはあり得ない形だ。
それがどうなっているかを知ったのがバイトしてた店だな。
まぁ簡単に言っちゃえば、プレート状の肉を丸めて縛ってるだけだよ。
そのまま加熱するから、断面が丸い肉が出来るわけでね。
特に、バラ肉で半分脂だったりすると渦巻き状の脂身って感じになる。
スーパーで初めから丸い小さい肉を縛って売ってるのは意味がわからんが、
チャーシューに適してるのはバラの板状のやつだよ。
それを自分で丸めて糸で十字に縛ればいいんだ。
あんまりいっぱい網にする必要もない。
要は丸まった状態で固まればそれでいいんであって、他に縛る理由はない。
で、この肉をジックリと1時間とか2時間とか好みでゆでて、
ビニール袋に入れて醤油をぶっかけて一晩放置だ。
バイトしてた店では、バラではなくたぶんもも肉で、編み目でたくさん縛ってたし、
醤油の入った鍋にゆであがった肉を漬けておく手法だったが、
それだと使う醤油の量が多すぎるから、ビニール袋で最小限の醤油にしたし、
脂身が好きだからと言う理由と、モモでは良い肉が売ってないからバラにしたし、
自分で食べる専用に、パクった知識を自分なりに昇華させて現在のチャーシューになったのだ。
このチャーシューに行き着いてからは、外で食べる機会も減ってしまったが、
逆に家では定番のメニューの一つになって、いろいろやってるというわけだ。
その一つとして、チャーシュー茶漬けね。

さてその茶漬けの方は先週、同業者の遠足でわさび尽しな昼食を食べに行って、
お土産に別に何にも欲しくはなかったけど、お茶漬けなら食べそうで買ってきたのね。
遠足で食べたわさび味のものも、津軽の人には塩気が足りず、
その場で自然に醤油下さいって声がかかり、全員が何でも醤油味で食ってきたのだが、
お土産のわさび味のお茶漬けのもともやっぱり塩気が足りず、
塩気十分になるまでタップリかけるとわさび味がききすぎるということで、
その足りない塩気分は、いか塩辛などで追加するのがいかにも津軽風な食べ方だ。
その塩気追加の手段として、醤油につけ込んだチャーシューね。

チャーシュー麺を想像すればわかりやすい。
どんぶりを覆うチャーシューと、麺とスープだろ。
チャーシュー茶漬けは米とスープとチャーシューだから、不自然な食い物ではない。
チャーシューが美味しすぎてご飯を食いたいって欲望を、わさび茶漬けで満たすのだ。
まぁ、旨いかどうかは完全にチャーシュー依存であり、ハムみたいなのじゃたぶんダメだろうな。
茶漬けの方は別に永谷園でも何でも、いや、永谷園の方が旨かった気もする。
少なくともこれはチャーシューが旨いからやるものであり、茶漬けが脇役なのは間違いない。

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