無理な裏声白日大好き

息子たちは知ってるのにあたしは知らないと言う楽曲があふれている。
流行の曲を聴く気はなく、運転中に歌う気はある。
歌って気持ちいい人の楽曲を歌う、気持ちいい人は誰か選ぶって感じになる。
キーが合わないとか、そもそも歌唱力で勝負してない人とか選ばない。
そんなあたしは流行の歌を知らないまま見てたテレビの歌を、息子たちが歌う。
最近出た曲なのかと思ってると、実はロングヒットで去年の曲だったりもする。
ずっと流行ってる曲をずっと知らない。
アニメの主題歌で使われでもしない限り、全く興味を持たない。
そんなあたしが、少し前にSpotifyの再録音に興味を持った。
普通に使うSpotifyは全く興味がないよ。
普通じゃない使い方が出来るらしいと言うことで、楽曲じゃなくツールに興味を持った。
その時から、そんなあたしの知らない人の楽曲を知り始めたのね。
この流行ってる人のこの曲がすごく流行ってるよと、オススメしてくるわけだ。
そりゃ流行も偏るわなぁ。
それから程なくして、息子が学校の友達と初めてカラオケに行ってきた。
その話が家でも盛り上がり、家族でも初めてカラオケに行くことになった。
その初めてのカラオケで、2回再生させたのがKing Gnuの白日だった。

他にもボカロの知らない曲もいろいろ入っててついて行けなかった。
でもそのKing Gnuに関しては、あたしもSpotifyのオススメで聞いたから知ってる。
知ってたけど別に好きじゃなかった。
別に好きではないけど、息子が低音を歌ったから裏声で一緒に歌った。
その時二回歌ったから興味を持った。
興味を持って聞いてみると、後半の朝目覚めたらの辺りから、一緒に歌うのが気持ちいい。
聴く気はないんだよ、歌って気持ちいいかどうかだ。
聴くだけだと別に好きじゃなかった曲が、歌ってみるととても気持ちいい。
スウィングを効かせて呪文を唱えるような、それも裏声と無理な地声の中間ってのが良い。
意外な曲に合わせて歌うのが気持ちよくて、繰り返し繰り返し歌っちゃう。
この感覚はなんだと思い起こしてみると、昔の電気グルーブに近い感じだな。
「朝食少なめランチも控えて夕食ちょっとで済ませて」みたいなところと、
「それでも愛し愛され生きてゆくのが定めと知って」みたいなところが同じ気持ちよさだ。
あ、あたしは音楽と言語が脳で全く分離されてるからな。
たとえ一緒に歌ってても、言葉の意味を完全に無視して音楽だけ楽しんでるからな。
意味はともかく、一緒に歌って気持ちよかった電気グルーブの感覚の再来だ。
それの、ちょうど地声がギリギリな裏声との境目の苦しいところなのがまた良い。
すごく楽しい。
そうやって聴く物じゃないんだろうけど。

単にキーが合わないだけのヒゲダンは聴いて楽しいけど、歌ってそこまで楽しくない。
悪くはないが、歌って気持ちいいゾーンは少しズレている。
King Gnuだって白日以外は歌ってみてないから、他に気持ちいいのがあるかわからん。
こいつが好きって事じゃなく、この曲だけは気持ちいい。
何度も歌いたい。

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