最後まで見てよかった
FF9は同じPS1のFF7とは比較にならないほど出来が良いと感じる、遊びやすいゲームだった。
面白いかどうかって言うと人それぞれになるけれども、遊びやすさは完全に差がついている。
とりあえずFF7は視認性が悪くてマップ見ながらじゃないとやる気もしなかったが、
FF9ではマップなしでもちゃんとゲームになってた。
一部、建物の中で3D表現に難があり、そこは多重スクロールでもして欲しかったって部分はあったが、
まぁ、完全な探索をしようと思わず、スイスイ遊ぶ分には問題にならなかった。
仲間が出たり入ったりするロープレってのがそもそもあたしは嫌いで、
スタメンキャラが強制的に外れたり、育ててないキャラが強制的に入ったりも嫌だが、
そうならないために全キャラ平均的に育てておこうとか思うともっと嫌になる。
でもFF9は基本的に一本道だから、自分でパーティー編成する事が出来ないシーンが多く、
逆に編成で悩まず、このシーンはこのパーティーで行くしかないっていう納得があるから嫌にならなかった。
誰かを育ててなかったと言う事は多々あったが、それも織り込み済みの一本道だから遊びやすかった。
終盤になって自由に編成出来るようになってからは、好きなキャラしか育てなくてクリアでき、
分かれ道でスイッチを同時に押すためにサブパーティーを育てておくなんて必要もなく、すごく親切だ。
面白いかどうかは別として、かなり快適な遊びやすいゲームだった。
いや、面白くもあったけどね。
悪い部分は、やはり戦闘の演出が一つ一つ長すぎて、エンカウントが面倒くさいと感じたところ。
wikipediaにも書いてあったと思うが、ATBの時間の進み方が変で、
長い演出を見せられてる間に別のキャラのゲージが全部たまっちゃうので、
本来は「コマンドを入れるまで」を待つはずが「入れたコマンドが実行されるまで」を待つ感じになった。
そうすると、刻々と変化する戦況をリアルタイムで判断をしても、実行されたときには既に遅く、
そうならないためには敵キャラの行動を2ターンほど予測して、カンでコマンドを選ぶ事になるわけで、
たとえばリフレクとかされたら既に入力済みの魔法が全部はね返されて全滅したりもするわけだ。
特にラスボス戦は、敵の激しい攻撃に対処したくてもコマンド入力済みで、
次のコマンドが回ってくる頃にはどうにもならないってことが難易度を上げた。
4枚組ディスクの4枚目にさしかかったとき、ここからラストバトルまでのパーティー強化が面倒だと思い、
どうせここから先なんてどのゲームでも同じような、地球を救ってヒロインと結ばれるだけなんだから、
見ないでやめようかなとも思ったんだけど、レベル上げが必要で詰まるまでは進めようと思い直した。
したらラスダンは全然ダンジョンじゃなく、一本道が長いだけでセーブポイントもいっぱいある。
いつやめても良かったけど一つ一つ強制バトルをこなして進んでいき、
ラスボスには次々に3人殺され、残りの一人はHP1でバーサクという、見事にお手上げな状態にされた。
再戦しても勝てないだろうと感じたので、レベルを上げずエンディングは見ないでやめるつもりだったが、
お手上げのまま、バーサクのまま、HP1のまま、4回くらい通常攻撃が当ってそのままクリアできた。
たぶんもう勝てない。
エンディングはベタなのに、ベタな進行に鳥肌が立てられて、見てよかったなと感じた。
ゲームのエンディングごときを見るのは時間がもったいないと、普段は思ってるけれども、
FF9はまぁ、見てあげても良いと思える程度のレベルではあった。
ゲーム部分も面白く、ストーリー部分も納得し、PS1のくせによくやった。
青魔法はホワイトウィンドしか使わなかったから全然集めてないし、強い武器も未入手なんだが、
ここからやり込むっていう気はなくて、いちおうこれはこれで終わりで良い。
あとどう見てもギルガメッシュな人にもまだ全然絡んでないが、まぁいいさ。