カレー死ね

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アイドルグループを売り込む戦略として、「○○の中で誰が好きか」という心理テクニックが用いられる。
そのアイドルグループに属さずにピンで出てきたらあまり好きにならなかったはずなのに、
比較することで必要用意上の興味を持って、なんだか好きになってしまうっていう流れだ。
あたしは食べ物でこのパターンにはまってしまっていたようだ。



あたしゃ18才くらいから31才くらいまで、食べ物の味を記憶して比較する能力がとても高かった。
偶然かも知れないが一応、これはヘビースモーカーだった時期と重なる事も書いておこう。
ともかく、カレー王子を自称し、利きカレーにいそしみ、比較ばかりしてたから、かなりカレーが好きだった。
でも、カレーの味を比較してもわからなくなってしまった今、カレーを食べたいとも思わなくなった。
うまいカレーとマズいカレーがある事を知ってこそ、うまいカレーだけを特別食べたくなるわけだが、
どのカレーを食べてもどれもうまいような感じだと、特別うまいわけでもないカレーに魅力を感じない。
うまいと感じる能力は残っているが、特別うまいと感じる能力がなくなってしまった。

アイドルグループでいえば、みんなにそれぞれ何かしらの個性を持たせて売る戦略なわけで、
どれもただの美人とかイケメンで、似た系列ばかりで個性がないと、好きな一人を選べない。
誰が好きかを決めることによって、その所属グループ全体も好きになるわけで、
個人に興味が湧かないグループは、グループにも興味が湧かなくて売れなくなっちゃうんだな。

その点をふまえて、あたしゃどうやら、カレーの味の比較が出来てようやくカレーが好きだっただけで、
比較できないとカレーは好きじゃないって事らしい。

マズいカレーを食べたくないのは以前からだが、うまいカレーも特別うまいと感じなくなったから、
もうカレー自体、嫌いって公言しちゃって、一生食べなくても全然結構だ。

うまいカレー以外は食べたくないと言ってきたから、以前は家でカレーを作る機会は少なかったが、
あたしがうまいカレーにこだわらなくなったから、家でカレーを作る機会が増えてしまった。
でもできれば食べたくない。
どうせ味がわからないんだから、激辛サドンデスソースを垂らして普通に食べているけど、
でもできれば食べたくない。
うまいカレーを食べに行きつけになった店があるのだが、そこも特別うまいとは感じなくなったので、
嫁はしょっちゅう行きたがるけれど、面倒くさいからできれば行きたくない。

家族はカレーの味を比較してもわからない人ばかりなのだが、そのくせカレーを食いたがる。
好きでもないものをあまりしょっちゅう食べさせないでください。
しょっちゅうでさえなければ、特別嫌いでもないので、たまに食べるのは何の問題もない。
でもカレーはなぜか、味を食べ分けられない人にこそ人気があり、しょっちゅう食べさせられる。

問題は頻度だけなのだが、頻度の問題を解決しにくいなら、存在自体を否定するしかないのか。
いっそカレー死ね。

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