姉歯とヒューザーの話#3

ここまで、ヒューザーを悪者にするのはおかしいと言う話を主にしてきた。
姉歯とヒューザーの話
姉歯とヒューザーの話#2
建築サイドで不正をやられたら、販売サイドでは対処のしようもなく、
金の責任だけ押しつけられたんじゃ割が合わないというのが、
不動産屋でもあるあたしの最も主張したいポイント。

もし、裏でどことどこがグルになっていたとしても、やはり姉歯が偽造したのは事実で、
偽造した姉歯が一番悪いのは疑いようのないことだが、
その姉歯は、イーホームズという検査機関と結託して偽造書類を通していたのか、
それともイーホームズは結託もしてないのに、仕事するフリして金だけもらってたのか。
どちらにしても、いくら姉歯が偽造を行っても検査が機能すれば門前払いなわけで、
偽造した書類が通るからこそ、通るという前提で構造計算を請け負うことが出来た。
通らないかも知れないとか、通るわけがないとか思っていれば、
これ以上鉄骨を減らせない事を理由に取引先を変更されたとしても、
その変更した先の構造計算も通らないわけだから、”圧力”にはならないわけで、
姉歯は偽造が通るとを確信してやっていたのは間違いない。
姉歯は泥棒、イーホームズは警察の立場に当たるのに、
この泥棒は警察にわざと捕まっても逃がしてもらえる自信があって、
よその泥棒は逃がしてもらえないからと言う理由で仕事を増やしてきたことになる。
では、泥棒が悪いのは当然として、つかまえない警察は悪くないのか。
いや、泥棒をつかまえない警察は、より多くの泥棒を生産するわけで、
誰もがわかる悪は泥棒だが、つかまえない警察の方がもっともっとひどい悪だ。

このイーホームズって、現在は民間だけど単なる天下り組織なんだってさ。
国民の安心な暮らしを守り、欠陥住宅を造らせないための最後の砦が天下りだってさ。
一番モラルを問われる場所に、金のためだけに生きてる人種を配置してどうするんだ。
この件は民間なのがダメって報道されがちだけど、結局ダメなのは官って事でしょ。
民営化が中途半端だったことが、金銭目的のみの天下り先を作ったわけで。

偽造した構造計算書を、すぐにわかる偽造だって事で報道されてたけど、
そのVTRに専門家が登場して、この部分が偽造ですって解説してたけど、
すぐにわからない偽造だからその専門家の登場が必要だったんでしょ。
これは偽造です、ってわかってればどこが偽造か探せるけれど、
偽造しているとわからない時点では、隅々までチェックするのは難しく、
だからこそ、検査機関が仕事になるわけで、そんなプロの現場に天下りって。

こんな泥棒と警察のせいで、まっとうな商売してきた会社が罪もないのに潰される。
ゴルフ行ってたとか、誰に頼み込んだとかまで報道されて、
何とかヒューザーを悪者にしようとがんばっているようだが、
儲けてる人は悪いことしてなくても悪者にされるという社会の傾向を強く感じる。

話題は尽きないが3記事も書いたしもういいかな。

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