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2005年 11月 25日 のアーカイブ
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今回はC++Builderの統合が目玉になるようだ。
C++Builderは以前使ったことがあり、あまり良いイメージを持っていない。
Delphiのビジュアル開発をC++でもやろうというコンセプトの商品らしいが、
部品はPascal、プロジェクトはC++で書くと言うことで、
もし部品の作成を行わないなら、C++しか書きたくない人には良い製品になるだろう。
だが、例えば真魚は既存の部品を並べるだけで作ることに限界を感じ、
エディタコンポーネントを自作しているわけで、他のソフトも大概は部品を自作している。
複雑なことをしようとすると、C++だけではできなくなり、結局Pascalを書くことになる。
それならC++を使わず全部Pascalで書けば、コンパイルは速いし作業はシンプルになる。
逆にPascalを使わずC++のみで書くのも良いが、それだとDelphiの機能が使えないので、
例えばダイアログボックスにいくつもの設定項目を置くデザインを作るのが面倒。
C++で作ったアプリで、設定をテキストやコマンドラインで行う物ってのは、
大概このダイアログボックス作りが面倒だからであり、
よりわかりやすい設定方法とかまで考える余裕を持つには、やはりビジュアル開発になる。

では、同じビジュアル開発なら、次期Windowsで期待されるC#などはどうか。
もちろんあたしのイチオシは断然C#であり、Delphiなんて使わずに済むなら使いたくない。
でも、主に動作速度、あるいは速度に影響するリソース面において.NETはマダマダで、
C#製エディタの開発を1本中止して、中身はDelphi製の真魚2に引き継がれている。
故に、Delphi2005で統合されたC#BuilderもDelphi.NETも使わないまま、今回の2006だ。

歴代のC++Builderは、同時期に発売されたバージョンのDelphiより動作環境が厳しかった。
当時、Delphiでスイスイ開発できた環境で、C++Builderはえらく待たされた記憶がある。
今回の2006ではペンティアム4/2GHz以上推奨で、2005の倍以上の要求だ。
C++を使うときだけ重いのか、全体的に重くなっているのか、それだけは勘弁して。

DMの内容をざっと見ても、C++Builderの統合以外に魅力的なことは書いていなくて、
それは不要だと既に知っているあたしとしては、金払うモチベーションが不足している。
今年買ったCPUが64ビット対応と言うことで、コンパイラも64ビット対応して欲しかった。
サードパーティに頼らないユニコード化も必要だし、.NETのバージョンももうすぐ上がる。
そして毎度のことだが、とにかく高い。
WinXPだって安いHomeを出してるし、写真屋だってエレメントを出してるし、
新規ユーザー獲得のために、敷居の低い廉価版を用意するのは当たり前のご時世に、
最低ランクがプロ版で小売り8万、バージョンアップ優待でも3万って。
本当に、買わずに済むなら買いたくないし、オプソで無料の代替品登場を切望する。
代替品がないせいで仕方なく使っているのだが、2006のかわりは2005で代替できないか?
年会費数千円のウィルスバスターすらやめたのに、毎年3万取るDelphiはどうするか?

Delphiで悩むとき、必ずセットで思い出すのがマイクロソフト製品の動向。
もう2005年も残りわずかだが、VS2005はまだ出ないんだろうかね。
http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/productinfo/productline/default.aspx
このテーブルを見る限りでは、2005はスタンダードで良さそう。
購入目的がC#でヘルプは完全版が必要で、リモートは要らないので。
コッチは安ければ購入決定、高ければ無料のコンパイラ使うからOkだ。

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