高校生だった頃、高音域を楽に歌う独自の方法を見つけた。
ちょっと鼻声っぽい感じで、地声じゃないんだけど裏声でもない。
その歌い方で同じ空手部の友人の前で歌った事がある。
「何その声？」って半笑いで言われて、あたしは恥ずかしいことをしたんだと思った。
そこから封印した。
我ら空手部は、大声を上げてパンチする所がボクシング部との違い。
彼らはシュシュシュとか言ってるが、我らはエイオリャタアとか言ってる。
返事はすべて押忍だし、いずれも大声で腹から出すことがルール。
そんな空手部において、地声じゃない歌はやっぱりかっこ悪くて笑っちゃう感じになるはず。
あたしも歌は腹から出す地声以外は恥ずかしい感じになってしまった。
時は流れ、昨今は男性ボーカルが裏声で歌うことも当たり前になった。
淡谷のり子は裏声を練習すれば地声も上手くなるって言ってたし、あたしも裏声好きになった。
どこかで歌を披露するわけでもなし、マイカー通勤中は一人カラオケで裏声三昧だ。
高音がしんどい曲しか興味がない。
つい先日YouTubeで「ミックスボイス」と言う言葉を覚えた。
あ、それもしかして高校生だった頃に封印したアレか？って気がついた。
現在、ミックスボイスかどうか不明な独自の歌唱法でしんどい曲を楽に歌えるようになった。

まだしっかりコントロールできていない。
ついついしんどい歌唱法になりがち。
しんどくない歌唱法と裏声の切り替えで失敗しがち。
そしてこれがミックスボイスに該当するのかは未だに不明。
独自の偽物の高音域歌唱法とは別に、本物の高音域歌唱法が存在してるのかも知れない。
だったら独自のやつじゃなく本物の歌唱法が欲しいわけ。
それで何個か解説動画を見たんだけどよくわからねーわ。
やっぱり自然に出来るか一生出来ないかどっちかじゃねーの。
本物じゃなかったとしても今出来てるやつで練習していくしかないかな。

みたいな感じで、現在の課題曲は「花になって」だ。
これは地声じゃしんどすぎるが、最近やるようになった歌唱法で楽に歌える。
「プリテンダー」や「私は最強」なんかも歌唱法で楽になった。
高校時代に笑われて恥ずかしいと思った歌唱法だが、誰に聴かせるでもないから解禁した。