世の中が間違ってるという判断

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高校時代、同級生の誰だったかが、何した時だったか、って全然覚えてないが。
いろいろ思い出せないが大声で「世の中間違ってる」って叫んだ人がクラスにいたのよ。
その一件以来、テレビとかでよくそんなセリフを聞く度に思い出すんだわ。
思い出してるって言うわりに、それが誰だったかも思い出してないけどな。
ともかく、あたしにとって「世の中間違ってる」は高校生のイメージになる。
ズバリ言うと、世の中は間違っていない。
算数には正解があり、正解じゃない答えは全て間違いだ。
でも世の中には正解なんてなく、どの答えも間違いではなく、正解でもない。
そりゃ誰でも、病気で人が死ぬ世の中より、誰も死なない世の中の方が好きだろうよ。
でも、誰も死なない世の中が正解で、死ぬ世の中は間違いって事じゃない。
人それぞれの理想の世界像があり、その理想と違っている時、間違いかと感じる。
その高校生がどうして、世の中間違ってる話をしたのか思い出せなくて残念だが。
ちょうど、学校で何でもかんでも○と×にわけて教えられてきた年頃だよ。
ちょうど、学校で○だと教わって来たことが×だったと言う事例があったんだろう。
ホントに思い出せなくて残念だが。
世の中か自分か、どっちが間違っているか悩んでる人に、時間の無駄だと言いたい。
正解がないもの対して自分の正解を当てはめようとすると、理論の迷宮にハマる。

誰もが幸せな世の中こそが正解だと決めつけるから、誰かが不幸だと間違って見える。
誰かが不幸な世の中は、正解でもなければ間違いでも無い。
私が得をしてあなたが損をする世の中は、正解でもなければ間違いでも無い。
しかし、損をした方は、得をした方に対して、公平でないと訴えるだろう。
これが世の中だと言えば、世の中が間違っていると感じるだろう。
じゃあ正しい世の中は、誰も得をしたり損をしたりしないのか。
公平なら正しいのか。
いや、誰かが勝手に、公平な方が好きだから、公平こそ正しいと宣言したのだ。
あ、つまりその人に騙されたのよ。
学校で先生に騙されたんじゃないかな。
言ってしまえば、ウソを仕込まれて洗脳されただけ。
ウソとウソの間には矛盾が生じるので、いつかその矛盾に悩まされる時が来る。
たぶん高校生あたりでな。

誰も子供に人殺しをさせたくないので、人を殺さないのが正解だと教える。
でも北朝鮮にミサイルを撃たれそうなら、人を殺してでも阻止しろと教える。
殺せとはいわないけど、日本人を守れと、遠回しに人殺しを命じるんだな。
でも敵国の人間を殺さない防衛なんか存在しないんだな。
まぁ高校生あたりで、いざって時は殺すのか殺さないのかの、矛盾に気がつく。
人を殺さないのが正解だと思い込むから、他の正解との間に矛盾が生じる。
正解があると思い込んだから、正解でない世の中が間違いだと思った。
人を殺すべきかどうかすら個人の好みであり、正解はない。
高校生あたりで気付かなかった人が、自信を持ってこれが正解だと子供に教える。

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