便利そうな散髪記録
Androidのマーケットにアプリを公開すると、合計インストール数と有効インストール数ってのが見れる。
たぶん、ダウンロードした数と、それを消してない人の数だと思ってみてる。
カメデスは今、80件ダウンロードして27件しか残ってないので、多くの人がすぐ消してる。
散髪記録は30件ダウンロードして22件残ってるので、多くの人はしばらく使ってみる気でいる。
そりゃそうだろう。
散髪記録は何日か後に、何日後だったか確認するためのアプリだから、
ダウンロードした当日やわずか数日後ではまだ、便利かどうかは判断出来ないよ。
問題は、その便利かどうかもまだわからない物を、便利かもしれないと思わせた事だ。
そもそもあたし自身が、iPhoneでこういう感じのソフトを、便利かも知れないと思ってダウンロードしたが、
未だに便利かどうかはわからないまま、ただiPhoneでそういうのを使ってたから、
その記録をAndroidに移したいとか、移したら消えないようにしたいって事でやっている。
散髪記録をダウンロードした人はあたしと同じで、まだ便利かどうかわかってない。
あくまで便利そうなのであって、実際に便利かどうか微妙なんだよ。
しかし少なくとも現状では、スマホ自体が便利より便利そうを基準に選ばれているわけで、
そういう今だから、便利より便利そうなアプリは選ばれやすいんじゃないかと思ってる。
作ってる本人としては、手ぶれ防止を状況に合わせて素早くキャンセル出来るカメデスは必須アプリで、
他のカメラアプリを使おうなんてもう微塵も思わないくらいだが、
散髪記録の方はなくても記録しなきゃいいだけで、便利そうだけど実際は不要なアプリだ。
つまりは、便利なアプリと便利そうなアプリを作ったが、便利なアプリはほとんど即消しで、
便利そうなアプリはじっくり使ってみようって思われてる。
これって、メジャーなアプリでもやっぱりそういう傾向な気がする。
iPhoneでもAndroidでもメジャーな鼻歌認識アプリって、まさに便利そうなだけのアプリだと思う。
タイトルだけが思い出せず、友達に訊いてもわからない曲なんて、年間何曲あるんだよ。
あたしは年1曲未満だと思うが、それでもiPhoneにもAndroidにも当たり前にインストールした。
もちろん本来の目的では一度も使ってないけれども、自分の歌を機械が認識するところを、
よその人に見せたくて、それを見せることでスマホ持ってない人を驚かせたくてインストールしてるわけだ。
自分にとって便利だからではなく、よその人が見たら便利だと思いそうな、まさに便利そうなアプリだ。
他に携帯でレシピが出れば便利そうだけど、レシピ見なきゃわからないものに滅多にチャレンジしないので、
これもスマホはレシピが見れるんだよと、よその人に見せるためのインストールだ。
辞書も頻繁に使う訳じゃないが、串刺し検索でいろんな辞書を一気に調べるところを見せたいんだよ。
Streakの大画面で漫画を綺麗に表示させるところも見せたいんだよ。
どうしても、人に見せたら便利そうだと思いそうなものを、本当に便利かどうかは別として、選んでしまう。
たぶんよその人も今のスマホの状況では、そういう感じになってると思う。
そういう状況で、スマホの画面に散髪は何日前だとかってウィジェットを作れるなら、
自分なりにいろいろ記録してウィジェットを他人に見せたいと、結構みんな思ってるはず。
アプリは起動しなきゃいけないが、ウィジェットなら何気なく人に見せる事が出来て、
見た人がこれって便利そうだなって思うかも知れないと想像し、使ってみたくさせると思う。
あたしがそうだったが、そういうアプリをマーケットで探すのに、どうやって探すかがわからない。
だから、そういうアプリを探して散髪記録に辿り着いた人ってのはいないはず。
たまたま、新着を見たらタイトルが気になったという人だけなんだろうけど、
たまたま見た人を便利そうだなと思わせて引き寄せるかどうかはやっぱり文章なんだよ。
プログラミングより文章が重要。
あとカメデスはたぶん、外人がドラゴンボールのアプリと勘違いしてダウンロードし、だまされて消してる。