コウが1から10まで分かる本

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王銘琬の絶対計算と一緒にこの本を買った。
動機は単純にコウを分かりたいから。
しかし、読みかけてほんの数ページで一度やめている。
コウに関してはこれまでも面倒くさくて避けて来たし、だからこそコウの本を買ったのに、
コウが絡んだ図を見てたらやっぱりまた面倒くさくなってしまったんだよな。
第一章は「コウを楽しもう」という題なのに、第一章で楽しめなくて挫折してしまった。
でも、いったん休んで覚悟を決めて、再開したら結構すんなり。
こういう本を読むには心の準備が必要なようだ。

「コウ恐怖症」とやらになったつもりはない。
「過去に上手に酷い目に」って、対局もしてないからそれもない。
あたしの場合は、コウを避けてしまうのはコウをよく知らないから。
コウダテって何をすればいいのかもサッパリわからないから、コウは負けるものであり、
勝てないコウは仕掛けるだけ損だから、仕掛けないし仕掛けさせない。
考えるのはコウ以外の手ということに限定してしまう。
棋譜を並べてみるにしても、コウがずっと続くようなやつは面倒くさいから選ばない。
コウは避けて通ることも出来るから避けて来た未知の領域であり、
今後も面倒くさいから避けがちになるかも知れない領域だから、
コウについてだけ書かれた本ということで、大変重宝する予定だ。

今までコウ以外の手しか考えたことがなかったため、コウが正解となる問題を連発されると全く出来ない。
他の本では、たとえ正解に及ばなくても、いくつか考えた手段のうち一つは惜しい所までいってるから、
この本に書いてある問題だと、全く思いつかなかったところばかりが正解で、その度に驚かされる。
特に、初コウにコウなしでポンポン抜きの問題は、完全なる盲点を突かれ感動している。
また、詰碁では既に詰んで終わっている局面にさらに手を入れ、いくつコウダテになるか数える問題もあり、
今まで考えたことがなかった所ばかりをほじくり返される斬新な本だ。
序盤から終盤までの全般的なコウがらみのトレーニング用に、
まだ半分くらいしか読んでないが、一度読んでも終わりにならないタイプの本だと思う。

ちょうどNHK杯でもコウが絡んだ対局が放送され、この本を読む前よりは意味が分かって見たつもり。
コウはお互い1箇所に何度も打つので、一見、そこがとても重要に見える。
しつこく取り合ってるんだから、そこのコウは絶対に勝たなきゃいけないんだろうと思ってしまうが、
コウに勝つには二手必要だから、コウに負けてもよその二手連打で挽回出来る例を見れた。
番組は面白かったけど、面倒くさいから並べてみる気はしない。
コウはこの本を読むだけにしたい。

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