MultiGo
「打碁鑑賞シリーズ5 武宮正樹」に掲載された全6局のうち5局を丸暗記し、6局目に取りかかっている。
6局目は小ヨセで延々とコウを取り合うため、小さいマグネット駒を抜いたり入れたりしたくない。
単に手順が長いだけなら逆に燃えてくるが、コウが長すぎて暗記する気がなくなっていた。
いっそ、6局目はあきらめて、この文庫からは5局暗記で満足しようかとも思ったくらいだが、
やはり、一冊丸暗記という征服感が得たいので、どうしてもここであきらめたくない。
あきらめたくないけど、こんな小さな碁盤でチマチマとコウを抜きあってたら果てしなく時間がかかる。
丸暗記した分は本を開かずに記憶だけでマグネット碁盤に並べているのだが、
5局並べても1時間はかからないけど、50分くらいかかってる感じ。
149手、109手、209手、168手、232手の5局合計で、867回マグネットを並べるとそんな時間になる。
暗記はもっと出来そうな気がするが、マグネット碁盤に並べるには時間がかかりすぎる。
この道具を使っている限り、これ以上速く並べるのは難しいし、
ましてやコウ争いなんかしてたら、抜くのにも時間がかかって大変だ。
そしたらやっぱり、パソコンソフトを使って、マウス操作で棋譜並べをし、計ってみるしかない。
使ったのはMultiGoという海外製のフリーソフト。
http://ruijiang.com/multigo/
これにSGFファイルを読み込ませ、上書き禁止モードにすると、正しい手順しか受け付けなくなる。
SGFファイルは念のため、自分で入力せず、とあるデータベースサイトからダウンロードした。
そこのサイトでは、出だしの数手を入力すると合致する棋譜を探し出してくれるので楽。
さて、MultiGoに232手の棋譜を並べて時間を計ってみた。
タスクトレイの時計なので秒針はついてないが、3分以上4分未満で並べることが出来た。
マウスがカチカチうるさいという弱点はあるが、マグネット碁盤より速く操作できる事は確認できた。
これさえあれば、毎日10局並べるのも夢ではない。
ただし、子供に見つかった時の対策が必要。
マグネット碁盤なら、子供に見つかったらグシャグシャにされるけど、グシャグシャのまましまえてよい。
しかしパソコンで遊んでるところを見られたらパソコンで遊びたがって最悪の事態になる。
子供の前でパソコンの電源を入れるのはなるべく控えたい。
いや、電源だけならまだ良いが、画面に囲碁が表示されているのはまずい。
そういう戦いになるな。