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2008年 10月 22日 のアーカイブ
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よく、小さい子供に、道路に飛び出したら危ないよとか言ってるけれど、
小さい子供に飛び出すななどと言っても、全く無意味なことなのだ。

あたしは飛び出してダンプにはねられたことがあるけど、そのときは飛び出したつもりなど一切なかったもん。
ダンプからみたら子供が飛び出してきたって事になるけれど、
子供は何かを追いかけることに夢中になってたり、思いついた動きをその場でやってみたくなったり、
ダンプが来てることなど一切気がつかないで、今やりたいことをやっただけだ。
ダンプが来ていることを知っていながら、わざとダンプの前に出るならそれは飛び出しだが、
ダンプが来てるんじゃないかという用心すらしてないから、他のことに夢中でかまわず道路に出るのだ。
自分で飛び出しだと分かってて飛び出すのは武田鉄矢のドラマぐらいで、
現実は飛び出しだと思ってないから飛び出すのに、飛び出すなと注意しても全く無意味だろうが。
あたしも普段は用心していたが、その時は対岸で早く来いよって言われたことで、
早く渡ることしか頭になくなって、巨大なダンプが忽然と消えたのだ。

せいぜい、子供に注意できるとしたら、道路に出て行きそうになるような遊びはするなって事ぐらい。
「飛び出し注意」ってのは、子供に対して言うべき言葉ではなく、
車を運転してる人に対して、飛び出してくる人に用心しろという意味でしか使えないわけだ。
しかし、ほとんどの人は自己中心的な考え方をしてしまうので、
子供の飛び出しに用心しながら運転しようとは思わず、子供には飛び出さないよう注意しろという。
しかしそんなことを子供に言ってもなんの効果もない。
子供は飛び出していないんであって、遊んでたら飛び出しだって言われただけなんだよ。
どんな遊びをしていたら飛び出しの可能性があるのかを、飛び出すような子供には判断出来ないだけだ。

子供は飛び出していないつもりだし、危ない遊びかどうかの判断も出来ないから飛び出すのだから、
これを完全に防ぐには、何が飛び出しか分かっている大人が、子供を監視し続けるしか手がない。
その手間を省略して、ただ飛び出すなと言いつけたところで、飛び出す子は飛び出すわい。
飛び出すなと言われたら飛び出さない子は、飛び出すなと言われなくても飛び出さないし。
飛び出すかも知れない子に飛び出すなって言いつけても、意味が分からないから飛び出すんだよ。
「飛び出させるな」と、大人の監督義務を啓発するしかない。

大人からみて経験が圧倒的に少ない子供に、子供の気持ちが分かってない大人が、
大人からみた現象を言いつけて、大人の気持ちを理解させようとする、完全に無理な道理なんだよ。

「飛び出しは迷惑いっぱい事故いっぱい」って標語、存在価値なし。