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あたしはかつて自分で作詞作曲して歌を入れてMP3を作ってた。
だから、絵を描くことよりは音を扱うことの方が慣れている。
しかしそれはボーカロイドの出現でDTMが流行する前の時代の話。
ずっとやってなかったので、今どきの人は何を使ってどうやってるのかわからない。
とりあえずしゃべりに関しては、フリーのサウンド編集ソフトとVSTでどうにかなる。
Audacityっていうやつを使って見たが、まぁこれで全て出来そうだ。
昔はサウンドなんたらとか使ってたと思うし、Audacityという名前に聞き覚えはない。
切り貼りさえ出来ればあとはもし機能が不足していてもVSTエフェクタで補えるはず。
ノイズをとったり、コンプレッサーかけたりってのは、昔やってた普通の作業だ。
ただ今回は、単に声を録音するだけじゃなくボイスチェンジャーが必要だ。
アニメの登場人物がいっぱいいるわけで、男も女も子供もあたし一人で演じる。
男の声を女の声にエフェクタで変更するには、ピッチとフォルマントをいじるらしい。
でも検索して出てくるのは、フォルマントをいじらずにピッチいじる物が多い。
録音した歌声をオンチじゃないように補正する系だな。
それじゃなく、フォルマントをあえていじって別人の声にしたいんだよ。
そうなるとあんまり無いみたい。
少々は出てくるけど、それが気にくわなかったとしてもそれしかないみたいな。
録音した生声の滑舌は聞き取れても、ボイスチェンジしたあとの滑舌が聞きにくい。
もしくはノイズ的な物が生まれたり、機械っぽくなったりする。
いや機械でボイスチェンジしてるんだから、機械っぽくなるのはかまわない。
それは技術の限界って事で、別に完璧に別人の声にナチュラルにならなくて良い。
ナチュラルでなかったとしても、とにかく滑舌の聞き取りだけは不可欠だ。
やはり抑揚をつければつけるほどダメなんだと思うが、エフェクトで納得できない。
納得出来なくても、とにかく声を入れていかないと尺が決まらない。
実際にセリフを言ってアニメに同期させて、それにあわせて口の絵を動かす。
んで、不完全ながらとりあえずでもセリフをしゃべって入れていった。
そしたら次はBGMが必要になり、それも新しいソフトを使い方から覚えるのは無理だ。
って、昔使ってたオリオンで、すぐに作業に取りかかってすぐBGMを当てた。
そしたら効果音が必要になって、フリー素材で簡単につけた。
今のところこれでようやく30秒程度のやりとりまで作った。
子供達に、アニメって一般人でも簡単に作れるんだねって言われた。
うん、簡単だよって答えた。
そもそも一般人だと思われてたことが意外だわ。