5をやってからの4
そもそもバイオハザード5が本当に面白くなかったなら、4もやってみようとは思わなかったはずだ。
QTEとかで不満はある物の、それなりに面白かったから似たシステムの4もやりたいと思った。
だので散々書いても5は5で面白い。
で、案の定4もQTEが不満だったが、それなりに面白いと思った。
ググって見ると、4が面白くて5は劣化だという意見も多いようだが、まぁ確かにそうかも知れない。
4の方が出来がいいと思う理由としてまず、5では詰んで攻略サイトを参考にせざるを得なかったこと。
4の激ヌルモードでもクリアまでに記録されているだけで29回ゲームオーバーになってるが、
何度も死んで覚えてクリアできるというところが5とは違う。
4でもトラックが突っ込んできて一発死のポイントがあったが、直感的にトラックを撃ってどうにかなった。
5ではトラックを撃ってもゲームオーバー、回避出来そうだから回避しようとしてゲームオーバー、
近隣オブジェクトを撃ってもタイミングが悪いと何も起らないことに気がつかずゲームオーバーで、
何度も死にながら何をすればいいか模索しても自力では正解まで辿り着けなかった。
4のエルヒガンテは通常のボス敵だったが、5では回復回避不能ステージのボスとなり、
ここも詰んだので自力クリアはあきらめて、攻略サイトの情報で突破できた。
詰むか詰まないかは人それぞれかも知れないが、序盤で二回詰んじゃうと、
その後の難しい展開ではチャレンジして乗り越えようという気持ちより先に文句ばかり出て来る。
これ何が面白いの?って、5では結構何度も生じた疑問だ。
4でも相当回数ゲームオーバーになってるのに、5のように面白くもなくなるほど酷いところはなかった。
5は単に固いだけとか手間がかかるだけの敵を倒すのにも、効いてるんだか効いてないんだかわからず、
弾丸を避けることが出来るボスを撃ちまくってると何かの拍子に時々命中するので、
それを繰り返して勝てるのか、それとも勝てないのか、よくわからず消耗戦を仕掛けて負けるし、
連打しろと言われて連打が成功したんだかしてないんだかわからない敵で、何度も同じ連打させられるし、
そういうなかなか先に進まないところが出てくるたびに、こんなのが面白いと思って作った人を疑った。
4では一度閉じ込められて開かなくて、蹴破ることに何度もチャレンジさせられたが、
あれもちょっとずつでも鍵が壊れていく描写がないから、壊れないかも知れなくて詰んだかと思った。
他のドアは開かなくてもしつこく蹴らないわけで、しつこく蹴らなきゃ開かないドアを配置するなら、
しつこく蹴れば開くはずだと思わせる描写を作れって事なんだよ。
4でも既にそういう配慮は足りなかったわけで、5が劣化というよりは、4が偶然良かったんだろう。
4では急げ急げと指示されるが、実際は急ぐ必要は一切無く、ジックリ仕掛けを解いて進む。
初期のバイオハザードのような、懐かしいレバー操作のトリックがちりばめられているのだが、
潜入してるというストーリーのはずなのに、潜入を想定してアトラクションを用意してたかのように感じる。
そういうゲームだし、そういうのを期待してやってるんだからそれで良いんだけど、
5ではリアルさを追求した結果、4のような非現実的なトリックを解きながら進行するという、
従来のバイオハザードにはあった醍醐味がなくなっちゃってるのかなって感じ。
ドアを開けたら敵がいるかも知れない、角を曲がったら敵がいるかも知れない、
と、警戒してるときは全然いないくせに、いないと思って油断してたらいるってのも、4にあって5にないんだよ。
4ではたった一匹の、しかもただ突っ立ってるだけのクリーチャーでさえドッキリさせられるシーンがあり、
視点も操作方法も変わってもこれぞバイオハザードだなぁって久しぶりに感じる事が出来た。
4より先に5をやって、5ではそれがなかったから、4でものすごい久しぶりに味わった。
激ヌルモードだし、その程度じゃ死なないけれども、怖いときは何を見ても怖いわけで、
バイオハザード4にはまだそれがあったから、ちゃんとゾンビホラーになり得たが、
5では普通に黒人とドンパチしてるだけになったかな。
つーわけで本編は4の方が面白かった。
ただ、5は各ステージを別々にやり込む事が出来るが、4は順番に周回するしかない。
周回は面倒くさいので、やり込むとしたら5だし、そもそも5はやり込みを想定してる感じがするが、
だからこそなんだろうが、相当繰り返しやらなきゃポイントが貯まらないっぽくて面倒くさい。
まぁ、どっちもやり込まないかなぁ。