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2009年 8月 21日 のアーカイブ

フィクションに難癖つけてもしょうがないし、まして作者が死んでる物に今さら何をって話だが。
どこぞの雌猫に恋をする仕様って、子守用ロボットに必要なんだろうかと。

例えば、いくらロボットとは言え、本物ソックリがいいって言うユーザーの要望があるかも知れない。
だったら子守とかじゃなく、本当に猫ソックリのロボットが猫に恋すればいいじゃない。
あんな二足歩行のマネキネコ型ロボットが、似ても似つかぬ本物の猫に恋する仕様はおかしいじゃない。
どうしても恋する仕様が必要だとしたら、せめて二足歩行の物体に恋させるべきだろう。
動物の本能も生殖器も持っていないのに、自分を雄と認識し、雌にしか恋しないってのは、
これはあきらかに、バグとかではなく仕様として組み込まれた高度なプログラムだ。
いかに製造過程で雷を受けておかしくなったとは言えども、雌猫に恋するプログラムは自然発生しない。

と言うことで、本当に未来に人間みたいなロボットがいる世界を想像してみた。
で、そのロボットには生物の本能はなく、繁殖も出来ないから、もちろん恋する機能はない。
でも、そのロボットの持ち主は、長年一緒の生活をしてると愛着が湧くのは当然のこと。
まさか人間が家電に恋をすると言うことはないだろうが、人間型ロボットになら恋してもおかしくない。
女性であればイケメンのロボットを、男性であれば萌え系のロボットを、どうせなら欲しがるだろうし、
カタログの時点で性能だけじゃなく容姿も選んでるだろうし、エッチな機能をつけることも考えられる。
そう言うロボットには、持ち主に恋するようプログラムすべきで、自立して他人に恋しちゃマズイと思う。

アトムの世界のように、ロボットにも人権があって、自由に意思を持つべきって事なら恋もするだろう。
しかし、ドラえもんはセワシ君が買ってきた物であり、商品なわけで、なるべく役に立つよう作られ、
たとえ恋する機能が必要だったとしても、それが人間の害にならぬようプログラムされているはずだ。
よその雌猫ロボットに恋をしたら、相手の持ち主にも迷惑かけるだろうから買いにくいし、
ましてやよその人間に恋なんかして出ていくかも知れないロボットなんて、使い物にならない。
だからって、よその猫に恋して良いかというと、まぁ元々去勢済みだから問題は起こさないだろうけど、
猫の形もしてない交尾も出来ない物体に追いかけられる猫側が迷惑だろうが。
いかにドラえもんが猫の言葉がわかると言っても、家電に恋されても人間のように情はわかないだろう。
人間でない物を人間のように扱う情は人間特有だろうからな。

元々、子守用のロボットだったドラえもんを、最初はセワシ君が使っていたのに、
いらなくなったからのび太に譲ったわけで、のび太の子守がドラえもんの仕事なわけだが、
しょっちゅう仕事をさぼって、よその雌猫とブラブラして、お小遣いでエサを買ってやる描写がある。
これは所詮マンガなんだから、あまり深く追求しても仕方ないんだけれども、
ドラえもんに雌猫を追いかける機能をつけたやつの気が知れなくて、文句を言わずにいられない。
落雷以前に設計ミスだろ。