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2009年 8月 10日 のアーカイブ
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ネットで調べるとこのシリーズは失敗だった見たいな事が出てくるが、あたしとしてはすごく面白かった。
他のシリーズと比べて、最も飽きさせないテンポがあったと思う。
たとえばZガンダムでは半年待ってようやく番組タイトルのモビルスーツが出てきたが、
Vガンダムでは第一回ですぐ登場し、合体シーンも見せて、第二回から回想シーンという形になっている。
シュラク隊とか、一人一人にあまり個性のない軍団を出してきて毎週一人ずつ戦死してみたりする。
シャクティは最終的に病気と表現されたほど、すぐいなくなる人だったし、
誰がいなくなった、誰が助けに行った、潜り込んだ、という事件が頻発して飽きなかった。
まぁ、逆にもう誰が今どこにいて誰の味方なのかも混乱するほどだったが。

失敗というなら、登場するモビルスーツに魅力がないのが失敗だろう。
おそらく数種類の敵はビームローターを使っていたが、何種類出てたかはわからない。
おそらく数種類の敵がタイヤを使っていたが、何種類出ていたかはわからない。
一つ一つの個性が、ビームローターやタイヤの個性に打ち消されていたと思う。
ジェムズガン、ガンイージ、ガンブラスターあたりは、どれがどれだかわからなかった。
角のないVをヘキサと呼んでいたりするくらいだから、その位の小さな差で名前を区別していたのかも。
他のシリーズは物語にあまり興味を持たず、モビルスーツばかり見ていたけれども、
Vガンダムでは逆に、モビルスーツが全然良くないけど話が面白くて見ていた。

他のシリーズと比べて、モビルスーツが爆発したときの威力がものすごく上がっている。
せっかく持ってるサーベルや銃を使うより、体当たりして爆発した方がよっぽど強い。
実際体当たりシーンも多かったし、その分、無駄に登場人物が戦死した。
爆発させない戦い方をすることに気を遣っているシーンも多かった。
キックで頭部を吹っ飛ばすってのも、爆発させない常套手段なのか、何度も登場した。
演出として、ビームの火力を上げることに限界を感じて、爆発を強力にしたのかも知れない。
あたしには新鮮だったし面白かった。

バイクとかタイヤにこだわりすぎてる所はウンザリだった。
またバイク乗りか、またタイヤかと、同じ様なシーンが多すぎて嫌になった。

今回の主人公は、メチャクチャ強力なレーザー砲をザンスカールに撃ったり、
ローラー作戦に核爆発で対抗したり、今まで以上に戦争に巻き込まれている。
巻き込まれただけの主人公は仕方なく戦うんだよっていう構図を今回は壊して、
積極的に、戦いを早く終わらせるためには強力な兵器を使用すべきと考えている。
子供のクセに、僕には出来てしまうんですとかいって、どんどん戦いに参加していき、
カテジナさんにそう言う子供は気持ち悪いとか言われる。
そこが一番印象的だった。

あと、みんな特攻を決意するラストは爽快だった。