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2008年 10月 14日 のアーカイブ
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久しぶりにヒカルの碁のコミックを読み返したら、中学の強い囲碁部での部活動シーンで、
後輩が詰碁をやってると、先輩が「詰碁は10秒以内に解け」と指導する。
先輩がそうやれって言えば、そうやるしかないわけで、詰碁は10秒で解かなきゃイカンのだろう。
いやまて、そんな馬鹿な!

ほとんどの詰碁には、何分で何級などと目安が書いてある。
それって、その書いてある何分以内を目標に、じっくり考えていいって事だよね。
それに慣れたから、詰碁ってのは、何分単位の時間をかけて解く物だと思っていたので、
名門の囲碁部では何秒単位で解かなきゃいけないって言われても、ケタが違いすぎる。

少なくともあたしは、3分考えても解ける問題は簡単だと評価するし、
10秒で解ける問題なんて、簡単を通り越して覚えちゃってると評価する。
覚えちゃってる問題じゃないと10秒では解けないし、10秒で解けという指令は覚えろと言ってるのと同等だ。
すなわち、名門囲碁部では、詰碁を考えないで覚えろと教えているのだな。

10秒で1問解くペースだとして、1分で6問、30分で180問だから、
ひと目の詰碁を30分で一冊終われというペースだ。
先日、久しぶりにひと目の詰碁をやった時、計ったわけじゃないけど2時間くらいかかったと思う。
それでも、間違えたのは4~5問だから楽勝だと思ったわけだが、
あれが10秒で解かなきゃ不正解だとしたら、全然楽勝じゃなくなるよ。
「ひと目」の詰碁だもんな、「ひと目」で解かなきゃ不正解って事かも知れん。
あの本には確か何分で何級とは書いていないし、まさに全部ひと目で解くのが目標だろう。
詰碁に限らず、ひと目のシリーズは全部ひと目で解かなきゃいけないんだろう。

「難しい問題を1問解くより簡単な問題を10問」などと書いてあるわけだが、
難しいってのは10分で、それよりは1分の問題をやりましょうということだと解釈してきたが、そうではなく、
難しいってのは100秒で、それよりは10秒の問題でやりましょうが正解なら、大きな勘違いをしていた。
あたしとしては、例え時間がかかっても自力で解ける問題は全て簡単な問題だと思っていたから、
それが全て難しいの部類に入るとしたら、ひと目のシリーズにすら簡単な問題は少ないぞ。

つーことで、あえて、今まで何分か考えて解いていた、簡単だと思っていた詰碁ではなく、
簡単すぎてやる気がしないと思っていたひと目の詰碁を、本当に10秒で解けるまで、
すなわち、一冊30分で読めるくらいになるまで繰り返してみたいと思う。
絶対飽きるので、飽きないよう、詰碁だけじゃなく、ひと目のシリーズを全部ローテーションで。