ハゲ自覚
先日、我が家の裏に、嫁の趣味で竪穴式住居が建てられた。
建築のプロは一切参加せず、全て素人によるただ働きで行われた。
その時、作業を手伝ってくれた人の中に、高校時代以来で再会した人がいた。
友達の友達の友達は巡り巡って知り合いだった見たいな感じ。
クラスは一緒になったことがなかったと思うが、それでも何度かお話はしたことがあると記憶している。
だって、その人がどの中学校でどこの出身だったか知ってるし。
その高校以来で会った彼がオデコ広くなっててビックラこいた。
太った友達とか、サングラス賭けて893っぽくなった友達とかはいるんだが、
あんなにハデに東国原したやつはいなかった。
建設作業中は頭に手ぬぐいを巻いていたのだが、昼の休憩で外したら予想外のハゲだった。
あのハゲを見て以来、自分ももうそんな歳だよなと思う事が多くなった。
自分には見えているのは鏡に映る部分だけだけど、自分に見えない後頭部とかもう来てるかもと気になる。
いくら嫁に訊いてもハゲてないって言うからますます気になる。
たぶん、ハゲだと思って見てないからハゲに見えないだけであって、
ハゲだと思って見れば確かに薄くなったかなと思えるくらいの薄さなら、それはもうハゲなんだよ。
そう思ってみろや。
いや、そう思ってみてみたら、後頭部じゃなくてオデコが結構来てるわ。
ハゲだと思って見てなかったからハゲに見えなかったが、これだけM字ならもうハゲだ。
ハゲ仲間だ。
隠す気も生やす気もない。
むしろハゲは歓迎している。
ハゲてない人よりハゲてる人の方があだ名を一つ多くもてるし。
ハゲが目立つことでハゲ以外の欠点に目が行かなくなるし。
ハゲる前は超モテモテだったよとか、ハゲてからなら言ってもいいし。
ただ、まだそこまで目立ってハゲてもいないから、ハゲが気になってしょうがない。