バイブル崩壊
どこぞの宗教で同じ本を繰り返し読んでる人は、繰り返すほど矛盾に気がついていくのが当然だろう。
現在、あたしがバイブルのように読んでるのは石井氏のスロトレ関連本だが、
読むほどにあちこちいろんな矛盾が気になっていき、遂に最近、重要な部分がおかしいと思い始めた。
確かに、筋肉博士で筋肉には詳しいのだろうが、筋肉の本じゃほとんど金にならないから、
それをダイエットに結びつけて稼ごうと思ったけど、専門外だから間違いだらけだよって風にしか思えない。
信じようと思うほどに納得が必要なわけで、少なくともあたしには納得出来ない話が多いと思っている。
細かい事はどうでもいいのだが、重要な所が疑わしいとやる気にも大きく影響するわ。
その重要な所ってのは、筋トレで成長ホルモンを出した後に有酸素運動をしなさいって所。
成長ホルモンは脂肪を燃焼しやすくするから、先に筋トレして成長ホルモンを分泌し、
ほどよく脂肪が分解されたところで有酸素運動をすると、分解された脂肪が燃焼するらしい。
成長ホルモンが出てない状態でやるより、エネルギーとして脂肪を使う割合が多くなるんだって。
そのことだけ単独で読むと何らおかしいところはない。
実験結果みたいな物も出てるし、一切疑わしくはない。
おそらく嘘ではない。
じゃあこの話の何がおかしいかというと、同じ本の別のページにある、一見関係ない話との矛盾にある。
それは、「有酸素運動は20分以上やらないと脂肪が燃えない」のかどうかという話だ。
確かに20分くらい有酸素運動を持続しないと、エネルギーとして脂肪が使われないけれど、
たとえ糖分をエネルギーにしてカロリーを消費しても、トータルでマイナスになれば脂肪は減るとのこと。
この話も単独では何らおかしいところはなく、おそらく本当だろう。
本当であろうこの二つの話だが、両方を素直に聞いて両立は出来ない。
筋トレの後でやる理由と、20分以上やる理由が全く同じで、
有酸素運動で使うエネルギー源として脂肪を使う割合を増やす事だから、
20分以上やらないくてもいいなら、筋トレの後でやらなくても良いじゃん。
筋トレの後でやればいいと主張するなら、20分以上やればいいと言ってるのと同じじゃん。
どっちかが嘘ならいいんだけど、どっちも嘘でないとすると、
成長ホルモンで確かに脂肪は溶けるが、溶かしても溶かさなくてもカロリー消費は同じって事で、
別に、筋トレの後だからって有酸素運動の効率は一切上がらないって事になる。
筋トレした日の有酸素運動は、別の日にやる有酸素運動より痩せるんじゃないかと勘違いし、
せっかく筋トレしたらその後で有酸素運動をしないともったいないんじゃないかと思ってしまった。
なんだよ、普通にやるより劇的に効果がありそうに書いてあるからモチベーションも維持出来たが、
普通にやっても同じってんならあんまりやる気しなくなったな。
有酸素運動を先にやると筋トレに集中出来なくなるっていう点には納得できるので、
どっちにしろ、筋トレを先にやるっていう事はこれからも変わりないのだが、
筋トレした後にこれからも有酸素運動を続けるモチベーションは下がりまくった。
筋トレで健康を維持したいとは強く思っているけれど、痩せたいとはそんなに強く思っていないから、
よっぽど効率よく少ない努力で痩せれるわけじゃないなら、時間と努力がバカバカしい。
むしろ、筋肉の成長に使うべきエネルギーを有酸素運動で消費するのがもったいないくらいだ。
ズンバやコアリズムは楽しいから、踊りとして楽しいから娯楽としてやるのはいいが、
有酸素運動としてがんばってやる気はほぼ失せた。
やっぱりダイエット関連の本って、都合のいいようにばかり解釈する人が対象だな。