NHK杯の女流
この時期はまだ一回戦をやってるので、女流棋士が打つのを見れる。
相手の男性棋士はたいがい、NHK杯に出てくるくらいだから、女流とは段位差が大きく、
今のところ順当に女流は全員負けている。
女流の枠があるから出ているんであって、枠がなければおそらく、NHK杯に出れる女流はいない。
そうなると、まるで一回戦で負けるのがわかってて出てるみたいで、面白くなさそうなイメージだが、
個人的には、ちょっとぐらい段位差がある対局を見る方が面白かったりする。
あたしはそもそも、解説がなければどっちが勝ってるかすらわからないくらいだから、
女流がコテンパンに負けてるのか、それとも良い所まで言ってるのかすらわかっていない。
だから、段位とか経歴とかで棋士の強さを感じつつ、対局を見ているわけだが、
相撲で言えば、横綱と平幕が戦っているような感じなのだろう。
もちろん、横綱同士の相撲もいいが、力の差がある相撲で、下の者を応援しながら見るのも面白い。
囲碁にも段位があるので、どっちが強いかはテロップだけでわかる。
しかし碁の内容ではどっちが強いかよくわからないレベルなので、
弱い方が勝つんじゃないかという期待が相撲よりも大きかったりする。
だから面白い。
一回戦は知らない人が多くて眠たいのだが、女流が出る週はこういう楽しみ方があって助かる。
別に女流じゃなくても、一回戦はどっちが勝つか予想がつくカードがあってもいいと思う。
キン肉マンにも明らかな噛ませ犬キャラみたいなのがいて、一回戦は予想がつく。
そこそこ強い敵をより強く見せるために、ブロッケンJr.あたりをコテンパンにする。
ブロッケンJr.と一回戦で当るやつはそこそこ強いが、もっと強いやつに負けるだろう。
最高に強い敵は、それ以前までに最高に強いとされていたライバルを倒してみせる。
ウォーズマンをやっつけるとか、ラーメンマンをやっつけるとか、あと、アシュラマンをやっつけるのもいいんな。
主人公の一回戦対戦相手は、ネタ勝負な色物に決まっている。
ステカセとかベンキとかブラックホールとか、ケータイとかプラモとかだ。
一回戦のカードが決まる前から、どれが一回戦で負ける超人かはバレバレなのだ。
ブロッケンJr.が負けるとわかっているから、勝つと思って応援しながら見たことは一度もない。
そのポジションがジェイドに受け継がれてからも一緒だ。
完全に勝敗がわかってしまうと応援する気も起らないのに、
まさかの番狂わせがあるかも知れないと思うと、別にどっちに勝って欲しいとかじゃなく、
番狂わせが起ることを期待して、ついつい、弱いとされる方を応援して見ちゃうんだよね。
相撲だって、別に横綱が嫌いなわけでもなく、平幕が好きなわけでもないのに、
番狂わせが起ると観衆は狂喜乱舞しちゃう。
不思議。