それじゃ筋繊維のトレーニングじゃない
筋トレすると筋肉が増えるメカニズムは、まだまだ曖昧に語られている。
昔だと、破壊することによってより強く再生する理論が有力で、それだと理解はしやすかった。
より追い込むほどより破壊され、より強く太く作り直されるならシンプルだ。
その時代の考え方だと、正解は追い込むことで良いんだよね。
でも破壊されてるかどうかすら今は怪しくなってきてるわけで。
山本義徳によると、追い込むかどうかはカルシウムイオンだって言ってる。
例えば9レップス出来て10レップス出来ないのは、昔の理論では9レップスで筋肉が破壊されたからだ。
でも数分休めばまた出来るようになるので、破壊は嘘と言うことになる。
んで山本義徳の最近の話では、破壊ではなくカルシウムイオンの出し入れが限界を決めるらしい。
これは数分休めば回復するが、追い込むほど回復に時間がかかるらしい。
この説で行くなら、追い込むって何を鍛えてるの?ってなっちゃうのよね。
カルシウムイオンの出し入れを鍛えると筋肥大するってのは何の脈絡もない。
昔は筋繊維の破壊だと思われてた物が、カルシウムイオンの出し入れ機能の破壊だったとも取れる。
筋繊維の破壊と違ってわりと簡単に回復しやすいんだって考えることが出来る。
それって筋繊維の発達には話がつながらなくなるから、もう何を鍛えてるのかわからなくなる。
9回を10回にする適応と、90㎏を100㎏にする適応はメカニズムが違うだろう。
上手く行ってる人が自分なりに出した感想が、一般に流布してるだけになってる。
実際はどうなのかって言うとたぶんハッキリわかってない。
あたしは最高効率でなくてもいいから、楽しく気持ちよく筋トレしたい。
間違いでもいいから、筋肉が引き延ばされて「効いてる」と思いたい。
間違いでもいいから、筋肉がパンプして「効いてる」と思いたい。
漸進性過負荷よりも、昨日と同じ快楽を今日も求めたい。
極論、筋肉がつかなくてもいいから筋トレを継続していたい。
まぁ付かなきゃやめるってのも事実だけれど。
優先順位は、正しさよりも楽しさになる。
年齢的にも、本来なら弱っていく一方なんだから、食い止めてるだけでも満足すべきかも知れない。
誰かと競う気もないので、何もかもが自分なりでいい。
その自分なりが、まぁ、何でもかんでも適度って感じになってると思う。
気がつくと、最近は全種目10レップスになってた。
もう1レップスできるなら、もう1レップスできないような効かせ方で10レップスにあわせる。
もう3レップスくらい足りないなら、フォームを崩してでも10レップスやる。
10レップス以外の回数に合わせて負荷の調節が出来ない。
そんなやり方だと、10レップスやって限界の日もあればそうじゃない日もある。
自分のカルシウムイオン出し入れ機能が破壊された日もされない日もある。
自分では全然追い込みを重視していない。
けど、フォームが崩れてギリッギリの10レップスになる場合は追い込まれてるとも言える。
気にしちゃうと面倒くさくなるので、正解は無視して全部10レップスになってしまった。
とにかくあたしの場合は薬が後押ししてくれるんで、多少の不正解はチャラになるはず。
そういう心のサポートと言う点でもお薬が一番大事。
これがなかったら筋トレやめてる。