肉汁の洗脳が解けたばかり
あたしは肉汁がどんな味かもわからないくせに、想像で美味いと思い込んでいた。
自分で食べて比べたわけでもないくせに、肉汁を逃がさない調理法が良いと思ってた。
こうやって焼いたら肉汁が逃げる!とか言って、正しい焼き方にこだわったりしてた。
その正しいと思ってた焼き方でも肉汁が逃げるとテレビで紹介され、初めて疑問を持った。
それまでの焼き方もテレビの言ったことを疑いもなく信じ、自分の舌で確かめてなかった。
その時反省したので、あたし自身の肉汁に関する先入観はいったんリセットされた。
リセットされたあたしの話は、リセットされてない周りの信者と全くかみあわない。
だからもう肉汁の話すら人前では出来なくなってしまったのだ。
そんな中、うちの嫁がたまに作るローストビーフで、自分で肉汁を感じる事が出来た。
嫁のローストビーフはレシピ通りやると肉汁を逃がさないやつになる。
が、その日はたまたまアルミホイルを切らして、半分しかレシピ通りに出来なかった。
元々同じ肉で、肉汁を逃がさない調理法とそうでない調理法で二種類を食べ比べた。
どっちも美味い。
味に違いは無い。
でも交互に食べると味じゃなくて食感の違いにだけは気がついた。
擬態語で表現したくないが、肉汁を逃がせば肉がパサパサになると言うのが適切だ。
比べないとどっちでも美味いが、比べると一回絞ったように水分を失ってる事に気付く。
ここまであたしが書いた話は、肉汁信者による物ではないと言う事がポイントだ。
世の中の肉汁の話をする人の99%は肉汁信者であり、肉汁に有利な話しかしない。
しかしあたしは既に肉汁教の支配する国から脱北している。
いったん情報をリセットし、肉汁に有利にならないように公平に書いている。
その答えが、味の変化はわからないが、水分を失ったかどうかは分かると言うもの。
さすがにこれを食べて、味も落ちたという感想を書いたら単なる信者だ。
だが味が落ちなくても、水分を失ってない方を多くの人は支持するだろう。
あたしは比べないとわからないが、比べなくても水分を失ってると感じる人もいよう。
これじゃほとんどの人は肉汁を逃がさない物が美味いと答えるだろう。
だが、その美味いと言う感想は味じゃなくて食感の方だって事よ。
肉汁が美味いわけじゃない。
肉汁の味はわからない。
でも、肉汁を多く含んだ肉は食感が良く、美味いという感想になる。
ただし、あたしのように比べないとわからない程度の変化しか感じない人もいる。
プロの人は絶対に肉汁を逃がさないように焼くべきだが、アマはどっちでも良いだろこれ。
比べて食うわけでもないならどうでも良いかってレベル。
ちなみにあたしはステーキ宮で必ずグレイビーソースを頼んでいる。
最近は店のシステムが変り、ソースは好きなやつを取ってきて比べられるようになった。
それで普段は頼まないソースも比べたが、やはりグレイビーソースがダントツに好きだ。
そのグレイビーソースってのが、肉汁で作るソースだと書いてあるんだわ。
あたしは肉汁の味がわからないが、肉汁で作ったグレイビーソースは好きだ。
肉汁教から脱北して情報をリセットしたにもかかわらず、グレイビーソースが好きだ。
だから肉汁は美味いって事なんだろうけど、肉汁単体の味はわからん。
上記ローストビーフでも、食感の違いがわかるほどの差なのに、味の違いがわからん。
だからわかることのみしか断言出来ないが、食感だけは変化すると断言できる。
まずはここまで。