やはりおまえもそう思うか

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先日、テレビで石原都知事が言ったことに共感したのだが、
別に彼とは気が合うわけでもないし、似たような情報ソースを持って生活してるわけでもないし、
これほど違った環境で生活しても結論が同じになると言う事は、真実と思って間違いない。
それは、彼が最近の若者に対して思っていることで、そういうことを言う奴に限って、
逆に若者から見たらなんだそりゃってことになるんだが、今回に限っては年寄りの偏見とは思えない。
彼に言わせると、若者はテレビやネットを通じて情報を得すぎて、身の程をわきまえてしまったらしい。
らしいというか、あたしは自分自身についてそう感じているので、たしかにそうだと身をもって感じる。
彼がその話題に言及したのは、男女間の交際において、自分のレベルに応じた相手を探すという話で、
自分に自信がなければ高望みもしなくなるから、もっと昔のように思い上がった方が良いって話だった。
それはたぶん普通の人には非常にわかりにくく、共感の得にくい話だったはずだが、
あたしの場合はそれを言われるまでもなく自分でもそう思ってたからすぐ伝わった。



あたしの場合は恋愛にあまり興味を持ってないので、男女間の交際に関してではなく、
とりあえず個人としてどう生きるかについて、彼と同じように情報が思い上がりを阻止してると感じていた。
すなわち、テレビもないネットもないっていう世の中であれば、
自分の周りの知ってる人間にだけ勝てば、すぐ一番になって威張ることが出来るわけだ。
身の回りの年寄りがみんなすぐ勝ちたがって威張りたがるのは、そういう環境だったからだな。
昔だったらちょっとスポーツが出来ればオリンピックを目指すほどだと勘違いし、
おかげでいっそうスポーツに熱中して、しまいには本当にオリンピック選手になれる可能性のある人でさえ、
実はオリンピックに出れるのはごく一部だよとか、もっと小さい頃から英才教育を受けなきゃダメだよとか、
今はいらん情報を得られるおかげで、あまり得意でもない勉強を頑張って公務員を目指すことになる。
すげー歌が上手いと勘違いして歌手を目指し、その過程でさらに努力して運良く歌手になる人でも、
オーディション番組を見て身の程をわきまえちゃうから、チャレンジもせずに歌は趣味と割り切る。
昔なら学校で一番勉強が出来ればすぐ神童のつもりになれるけど、全国模試があるとそうはいかない。
何をやっても、情報化社会では一番になれなさすぎて、得意な物でも大したことありませんって思っちゃう。

実際のところ、たいがいの人間は他の人間と大差ないみんな普通の人間なんだけど、
自分は普通じゃないと勘違いしてこそよその人間とは違う生き方をして、それぞれの方向に伸びるのに、
どの方向に伸びても見込みがないって自分で思っちゃうと、結局生きても無駄だなぁとか思うわけで、
ちょっと情報収集能力がある人ほど、身の程を知ってしまって希望を失い、生きづらくなってるんだよな。
スラム街からスポーツ選手が出るのは、スラム街で一番上手い子がこれで出世できると信じるからで、
その時点では英才教育を受けたもっと上手い子には負けてても、知らずに没頭出来ちゃうんだよな。
だのに英才教育を受けた方の上手い子は、もっと上手い子がいるという情報をキャッチしてやめちゃう。

石原都知事は、勘違いで自分に自信を持ちすぎた方が、高望みで異性にアタックするって話をしたが、
別に異性にアタックするかどうかに関係なく、人生にアタックするためには自信が必要であり、
自信は勘違いによって生まれるものであり、正確な情報は自信を喪失させるから邪魔になる。
この件について、他でもない石原都知事と意見が合うことになるのが実に興味深い。
と言うのも、世の中で最も正確な情報を遮断し、自分に都合の良い情報を言う人だけを集め、
おだてられて勘違いして自信満々で、何も出来ないクセに何でも出来るつもりで生きてる人種こそが、
選挙に出て飯を食ってるクズ共だとあたしは思っているし、
そのおだてられて勘違いしてる人種に分類される人が、勘違いした方が良いと言うスタンスでそれを言い、
逆に身の程をわきまえすぎてる側にいるあたしも、もっと勘違いすべきだと思って一致したわけだからな。

なんか、今からでもいろいろ捨てて何かしらのスターを目指すべきなんだと思う。
たしかにそれは無理なんだろうけど、無理だと判断させるような情報こそが人生をつまらなくしてるのであり、
情報を遮断して、自分に都合の良い話しか耳に入れず、聞いた話をねじ曲げて解釈し、
楽しくないのに勘違いで楽しく生きるってのが理想であり、気がつかなきゃ楽しいのに変わりはない。
テレビを捨て、携帯を捨て、ネットを捨て、何かで他人を負かす作業だけしてりゃ理論上は幸せになれる。

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