アメリカンビーフ

一時的に輸入再開したときに書いたのはこれ。
アメリカ産牛肉輸入再開の話
ようやく食えるようになった喜びに満ちて、それまでの不満をぶちまけておいたのに、
結局この後一度も食べることが出来ずに、また暗黒時代に突入してしまった。

現在の見解は、日本の牛肉は全頭検査しないと流通できないんだから、
アメリカンビーフも、日本の牛肉倉庫までは輸入OKで、それを売ったら犯罪にすればいい。
スーパーや焼き肉屋に卸すには、日本の安全基準に合わせて全頭検査が必要だね。
日本車だって、アメリカが勝手に決めた安全基準を満たして輸出してるはずだから、
牛肉だって同じように、日本で売るには日本が勝手に決めたルールに従わないとね。
過激なことを言おうとすればいくらでも言えるが、今回はまともな正論のみで。
いや、今日疑問を持ったのは、日本の姿勢とかアメリカの姿勢ではなく、
さっきTBSでやってた、アメリカンビーフに関する報道特集の姿勢についてだ。

アメリカのある地方で、普通はすごく発生率の低いクロイツフェルト・ヤコブ病が頻発。
その人たちの共通点は、とある競馬場のレストランで骨付きステーキを食った事なんだと。
これはすごく興味のある話で、輸入再開しても骨付きカルビが食えないのは困るぞと。

あたしが知ってる範囲では、狂牛病は異常プリオンを牛が摂取することで起こるはず。
牛は草食動物だから、平たく言えば「肉に含まれた毒」を分解できず、
だんだん体内にその毒が蓄積されていくらしいのだが、
それは特に危険部位と呼ばれる脳とか神経とか骨とかにたまっていくので、
その一番たまる脳がスポンジ状になってへたれちゃうんだよね。
で、人間は草食じゃないので、その毒を分解する能力を持っているんだけれど、
その分解できる量を超えて、すなわち毎日感染牛の危険部位だけ食べ続ければ、
狂牛病に似た症状であるヤコブ病にかかるという風に認識してきた。
さて、今日の報道特集をみて、そんなに何人も同じ店でヤコブ病にさせるなんて、
思った以上にアメリカンビーフは危険なんだなと、騙されそうになった

いや、騙されそうって言うか、既に騙されて素直に見てしまったのだが、
それでもおかしいこじつけ内容に、公平より騙され気味で見てもなお納得できなかった。
まず、共通点であるレストランが、全員の行きつけなのかと思ったら、
十数年前に一度、誕生日のお祝いに行ったときに肉を食って、
その後何事もなく十数年暮らし、夏まではなんの症状もなかったのに秋に発症してすぐ死亡。
って、、、開いた口がふさがらないぜ。
みんな同じ地域に住んでるんだから、十数年もさかのぼってりゃ、
そのレストランだけじゃなくてすごくたくさんの共通点があるんじゃないのかよと。
食い物に限らず、例えばみんな発症の数日前に同じ病院に行ったとかさ、
共通点を探すのに時間さかのぼりすぎな点が、ミステリー番組のこじつけの定番っぽいよ。
それどころか、毒を分解する能力があるのに、摂取直後は平気で十数年後に発症はおかしい。
発症からすぐ死んでるんだから、数十年前の一食より、発症直前の何かを疑わないの?
数十年前の一食が危ないなら、牛よりも輸入してた日本人の検査しなきゃやばくね?
これでかなりこの番組に不審を抱いた。
その後なんと、死んだ人の脳を調べたら、毒が発見されなかったと言うことらしいのだ。
で、番組では、毒が発見されなくてもヤコブ病ではないと断言できないから、
アメリカ政府が頭ごなしに否定したのはおかしいんだと主張していたのだが、
この話がTBSの嘘報道こじつけに念を押す結果になった。
ひどい、、、
ヤコブ病は毒が脳にたまって発症するんじゃないといいたいのかよと。
じゃ、そもそも牛を食ったこととヤコブ病の唯一の因果関係となる毒を否定してるじゃん。

この番組って、アメリカの牛を食べるとヤコブ病になるという前提で騙そうとしてるけど、
あたしにはあまりにもその誘導があからさますぎて、
ひょっとして狂牛病とヤコブ病は無関係なんじゃないか?
って疑問に思い始めてしまった。
VTRでは、狂牛病だけじゃなくウィルスで黄色くなった肉を加工したりしてて、
そういうのはイヤだなって気にせっかくなったんだけど、
狂牛病の話が無駄に恐怖を煽る根拠のない嘘話だったせいで、
ウィルスの肉も用意された物じゃないかとか、そんなビフテキ見たことないぞとか、
何もかもがねじ曲げ報道のネタに過ぎないんじゃないかと不快な気分になった。

もう牛肉については、安全だって話も危険だって話も信じられないので、
ともかくアメ公は、日本では日本のルールに従った全頭検査牛だけ売ってくれよと。
安全でなくても食べてやるから、危険でなくてもルールは守れ。

番組はこれ。
http://www.tbs.co.jp/houtoku/
以前、半島がらみのお話もちょっと疑わしいことやってた。

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